機関投資家はETHに注目
大手暗号資産(仮想通貨)投資企業グレースケールの責任者が、2020年はイーサリアムを中心とする投資家が増えていると明かした。
グレースケールはビットコインやイーサリアム、XRP等銘柄の投資信託を提供している。ブルームバーグBNNの取材を受けた同社のMichael Sonnensheinマネージングディレクターは機関投資家や大口投資家の今年の投資傾向について、「イーサリアム(ETH)を‘優先に’投資する新たな投資家グループが現れてきた。一部ではイーサリアムにしか投資していない」と話した。
時価総額では、ビットコインが一位で、イーサリアムは二位。また、グレースケールの投資信託の中でも、ビットコイン投資信託(GBTC)は資金規模として最大となっている。イーサリアム投資信託(ETHE)の規模はGBTCに次ぎ二番目に大きい。
- GBTC:約105億ドル
- ETHE:約17億ドル
12/04/20 UPDATE: Net Assets Under Management, Holdings per Share, and Market Price per Share for our Investment Products.
Total AUM: $12.6 billion$BTC $BCH $ETH $ETC $ZEN $LTC $XLM $XRP $ZEC pic.twitter.com/WyuqVGpB9R
— Grayscale (@Grayscale) December 4, 2020
一方、イーサリアムでは、今年の夏から始まったDeFiブームや、次世代ブロックチェーン「イーサリアム2.0」のビーコンチェーン発動などの新たな動きを受け、機関投資家も目を向け始めている模様だ。
Sonnenshein氏は投資傾向について、「イーサリアムは資産クラスとして地位を固めつつある。ビットコインのように耐久力を持っているわけだ」、とコメントした。
参考:ブルームバーグ
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