Shark Tank司会者が仮想通貨に言及
米ビジネス投資番組「Shark Tank」の司会者Kevin O’Leary氏がポッドキャスト「The Pomp Podcast」に出演し、高騰するビットコインなど暗号資産(仮想通貨)について見解を述べた。
Shark Tankとは、かつて日本のお茶の間で人気を博した「マネーの虎」の米国版だ。事業計画をアピールして出資を持ちかける挑戦者に対し、経営者らが容赦のない質問を浴びせ、納得する水準に至った場合に「投資成立」となるビジネス投資番組である。
O’Leary氏はビットコイン(BTC)の投資について、単独ではボラティリティ(価格変動性)が高く、株や債権などの伝統資産と比較して流動性に劣ると指摘。「複数の仮想通貨銘柄からなるETF(上場投資信託)を選好する」とコメントした。
少量のビットコイン保有者である同氏は、投資事業として独自ファンドから「O’Shares Investments」というETFを発行するなど、ETFについても高い知見を持つ人物として知られるが、米国におけるビットコインETFは度々認可申請が行われるも、現時点では実現していない。
主要な仮想通貨を組み入れたETFが実現すれば、100万ドル(1億円)規模の投資も今より容易になるはずだ。
ーO’Leary氏
株式市場では、ETFを介して複数銘柄に投資すること仕組みが整っているが、仮想通貨市場では存在しない。伝統金融投資家の参入障害となっていると指摘する。
さらにO’Leary氏は、より多くの投資家が、仮想通貨を「価値の保存手段」や「価値の交換手段」とみなせば、ビットコインだけでなく、イーサリアムを含む主要アルトコインの展望は明るいとの見解を示した。
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