Crypto.comがIDAXAへ加入
香港を拠点とする仮想通貨決済サービス企業のCrypto.comが、インターナショナル・デジタルアセット・エクスチェンジ・アソシエーション(IDAXA:International Degital Asset Exchange Association)への加入を発表した。
IDAXAとは
IDAXAとは、2019年に大阪で開催されたV20サミットで設立された国際団体だ。政府や国際機関と協力し、仮想通貨業界の規制基準を設定することで、業界全体の発展を促進することを目的としている。
V20サミットとは、2019年にスタートした仮想通貨業界のサミットであり、19年は国際会議G20と並行して行われた。20年のV20は11月16日から18日にかけてオンラインで開催され、主に資金洗浄やテロ資金調達防止などに関わる「トラベルルール」について議論された。IDAXAの代表Anson Zeall氏も、初日にスピーカーとして登壇した。
IDAXAには、初期メンバーとして日本ブロックチェーン協会(JBA)、シンガポールのACSESS(Singapore Cryptocurrency and Blockchain Industry Association)など、アジアおよび環太平洋地域の団体が主に加入している。19年11月には、日本仮想通貨交換業協会(JVCEA)も基本合意書を締結し、新たに組織の一員となった。
両代表のコメント
今回の加入に関して、Crypto.comのコンプライアンス責任者Antonio Alvarez氏は、以下のように述べている。
IDAXAへの加入は、世界中で仮想通貨への移行を加速させるという我々のミッション達成への取り組みを表している。IDAXAは、国際的なブロックチェーンおよび仮想通貨業界を一つにまとめ、立法府や規制機関と関わりを持つ際に中心的な役割を果たしている。FATFの勧告16(トラベルルール)などの規制およびグローバルな業界の標準に関する発展に関与できることを楽しみにしている。
IDAXA代表Anson Zeall氏も、以下のコメントを出した。
IDAXAのメンバーにCrypto.comを迎え入れられて嬉しく思う。Crypto.comは、大手仮想通貨企業として主な世界市場に進出しているだけでなく、彼らの価値観は私たち組織の価値観と一致している。より優れた基準を作り経済的透明性を支持するという目標を持ちながら、協業できることを心待ちにしている。これにより、仮想通貨業界の合法性が増すと同時に、規制機関や一般市民の間でも評判を高めることができる。
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