懐疑派のダリオ氏、ビットコインに対する理解を深めたい姿勢を示す

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一度は見直すか

ビットコインが約3年ぶりに17,000ドルを突破した中、世界有数のヘッジファンド「Bridgewater Associates」の創業者レイ・ダリオ氏は、ビットコインへの自身の見解に対する反論を求めている様だ。

ダリオ氏はこれまで仮想通貨の懐疑派と知られ、先日にもビットコインを含む仮想通貨の問題点を提起。個人としてビットコインよりもデジタル通貨(CBDC)やゴールド(金)を支持する姿勢を改めて表明した。

11月13日にSNSでビットコインに対する反対意見を述べ、ビットコインは「価値の保存手段」ではないと否定したばかりだったダリオ氏だが、「どうやら私はビットコインについて何か見落としているかもしれない。間違いがあるなら教えて欲しい」と最新のSNSでコメントした。

依然として、ビットコインの価値に対して懐疑的な考えを示してはいるものの、ビットコインに対する理解を深めたいとの考えを示している。

ダリオ氏の論理

ダリオ氏はまずなぜビットコインが有効な通貨や価値の保存手段ではないか説明を行った。主に前回「Yahoo! Finance」のインタビューで語った要点に類似する。

  • ボラティリティが高いため、有効な交換手段として商売で受け付けられない
  • ボラティリティが高く、物価との相関性が低いため、良い価値の保存手段ではない
  • 仮に成功したとしても、法定通貨と競争するため、政府が違法化やコントロールする可能性が高い
  • 中央銀行はゴールドを保有しているが、中央銀行や機関投資家、企業がビットコインを保有することは想像できない

ダリオ氏のこれらの指摘を受け、多くの仮想通貨有識者だけでなく、グローバル資産運用企業フィデリティの仮想通貨子会社FDAも反論を呈した。

有識者からの答え

今回のダリオ氏へのリプライ欄には、FDAも回答。「上述の問題点は、我々が日頃機関投資家と討論する要点に含まれている。先日公開した考察文をぜひご一読ください」とコメントした。

FDAは新たな考察で、「価値の保存手段としては価格変動が激しすぎる」や、「支払い手段としては失敗している」などの批判に対して、反論を展開している。

ほかにも、経済学者のAlex Kruger氏は、ゴールドについて、「ゴールドも有効な交換手段(MoE)ではないし、ボラティリティは価格上昇に伴い減少していく」、「中央銀行が採用するかどうかは必要ではない」とした。

さらに、「企業がビットコインを保有することは想像できない」という点に関しては、すでにSquare社が4,709BTC、Stone Ridge Holdings Groupが10,000BTC、そしてMicroStrategy社は38,250BTCを会社の準備資産として購入し保有している事例などの実例とデータを示した上で、説明を行なった。

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

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