HuaweiスマホでDCEPウォレット搭載
中国の大手通信企業Huawei(ファーウェイ)が新たに発表した5G対応のスマートフォン「Mate40」は、中国の中央銀行が進めているデジタル人民元に対応するハードウォレットが搭載されていることがわかった。
日本時間金曜日(30日)、Huaweiの消費者ビジネスグループCEO、Chengdong Yu氏はMate40を含む新商品を発表。「デジタル人民元のハードウォレットを搭載した初のスマホだ」と紹介した。
HuaweiのWeibo掲載文によると、Mate40に搭載されるウォレットは、ハードウェアレベルのセキュリティを持ち、デジタル人民元の利用にあたる「管理可能な匿名性」も提供。また、オフラインでの送金にも対応するという。
現時点では、Mate40のユーザーが銀行の預金をデジタル人民元に変換できるかどうかは明らかではない。Yu氏はモバイル端末におけるデジタル人民元のユーザビリティを拡張する機能だと説明した。
今年の8月、中国の大手銀行の「建設銀行」が個人向けのデジタル元の専用ウォレットを銀行アプリで試運転する画面を公開した。当時の内容は、ハードウォレットも紹介。「ハードウォレットを利用すれば、銀行を通さずに資金を自己管理できる」とした。
デジタル人民元は現在複数の都市でテストされているが、正式な実利用の予定は明確ではない。
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