監査企業Quantstamp「イーサリアム2.0の開発は順調」

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ETH2.0の開発は順調

スマートコントラクト監査企業Quantstampが、イーサリアムの次期大型アップグレード「ETH2.0」について、開発が順調に進んでいるとの見解を示した。

ETH2.0のクライアント「Teku」の監査を終えた後に、コードの質が非常に高いとコメント、QuantstampのCEOは「フェーズ0のローンチは非常に近い」と説明した。1つのクライアントの監査結果がETH2.0のローンチにすぐにつながるわけではないが、予定通り2020年にフェーズ0のローンチが実現するか期待が高まっている。

Tekuの監査では、コンセンサスのルールやコードの維持、報酬とペナルティに必要とされる管理機能などがチェックされた。ノードのDDoS攻撃への耐性やクライアントの同期などで問題が確認されても、Tekuの開発者チームが迅速に対応したとしている。

ETH2.0の開発状況

現在ETH2.0の開発では、フェーズ0に向けた最後のパブリックテストネット「Medalla」が稼働している。

それと並行してデポジットとジェネシスの予行演習を目的としたテストネット「Zinken」がローンチされており、先週にはデポジットのコントラクトが早ければ11月に実装される可能性が浮上した。

デポジットコントラクトとは、フェーズ0に当たるビーコンチェーンでステーキングを行うための契約機能を指す。なおフェーズ1.5のシャードチェーンが実装されるまでは、ステーキングの報酬を引き出すことはできない仕組みだ。

デポジットコントラクトはNCC Groupが監査を実施。デプロイは監査が終了してからとなる。イーサリアム財団リサーチャーDanny Ryan氏は、「デポジットコントラクトの作業がやや遅れても、年内にはビーコンチェーンのジェネシスブロックが発動できる」とみている。

以下がイーサリアム財団が提示しているETH2.0のロードマップだ。

  • フェーズ0:2020年(バリデータを管理する「ビーコンチェーン/Beacon Chain」実装)
  • フェーズ1:2021年(ユーザーが利用する「シャードチェーン」実装)
  • フェーズ1.5:2021年(シャードチェーン・メインネット稼働、PoS移行)
  • フェーズ2:2021年〜(シャードチェーンの全稼働)

参考資料 : Decrypt

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

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