「PayPalの仮想通貨業界参入は米ウォール街にも影響」=Galaxy DigitalノボグラッツCEO

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ノボグラッツ氏の見解

米暗号資産(仮想通貨)投資企業Galaxy Digital社のマイケル・ノボグラッツCEOは23日、米メディアCNBCに出演し、米決済大手PayPalが仮想通貨サービスを開始することの影響について語った。

PayPalの発表は米ウォール街に響いたと述べ、モルガンスタンレー、ゴールドマンサックス、バンク・オブ・アメリカ(BoA)といった大手銀行の幹部も、どのように仮想通貨業界に参入しようか話し合うだろうとの見解を示している。

ノボグラッツ氏はPayPalの仮想通貨サービス開始について、「これは仮想通貨で今年最も大きなニュースである」と21日にコメント。全ての銀行が仮想通貨サービスで競争を始めると予想し、「我々はルビコン川を渡った(後戻りができない)」とツイートしている。

PayPalは仮想通貨の売買だけでなく、同社に対応する2600万以上のショップ(全世界)で間接的に決済で利用することも2021年から可能にする計画で、それによって仮想通貨の利用が拡大すると期待が集まっている。2021年上半期には傘下のソーチャルペイメントサービス「Venmo」における売買サービスも解禁する予定だ。

ノボグラッツ氏はPayPalには約3.5億のユーザーいると説明し、その影響力の規模から、全ての金融機関がこれから追随するだろうとみている。米国は今後10年かけて、金融のインフラを再構築するとの見解を示した。

また新型コロナウイルスが仮想通貨の普及を2つの方法で加速させると主張。1つはマクロ経済の影響でビットコイン(BTC)の資産価値が高まっていること、もう1つは現金や金融サービスのデジタル化が進むにつれて、イーサリアムのネットワークが普及すると主張した。

PayPal参入の影響は

ユーザー数の多さなどPayPal参入の影響は大きいとの見方はあるが、有識者の反応は様々だ。

PayPalがBTCを1つのデジタル資産として認めたことを意味するといった肯定的な意見がある一方で、BTC自体には大きな変化を与えないだろうとの見方もある。

実際にユーザーがBTCを支払いに利用するかも不透明であり、PayPal自身にとっても仮想通貨業界への参入は、それほど利益のあるビジネスではないとの意見も出ている。今後の影響については以下の記事にまとめた。

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

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