イーサリアム2.0、デポジットコントラクトは数日以内=米ConsenSys開発者

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ETH2.0の開発状況

イーサリアム(ETH)の次世代ブロックチェーン「ETH2.0」の開発に携わる米ConsenSysの開発者は、デポジットのテストは順調に進んでいると説明した。

デポジット(デポジットコントラクト)とは、フェーズ0に当たるビーコンチェーンでステーキングを行うためのコントラクトを意味する。フェーズ1のシャードチェーンが実装されるまで、ステーキングの報酬を引き出すことはできない。

ConsenSysは公式発表ではないと述べた上で、デポジットコントラクトは数日でデプロイできると発表。バリデータを管理する「ビーコンチェーン(Beacon Chain)のジェネシスブロックは、そこから6〜8週間で生成を開始できるとの見解を示した。

ETH2.0は現在、最も困難でリスクの高いプロセスであるデポジットとジェネシスの予行演習を進めている。このペースで開発が進めば、現在のスケジュールである2020年中のローンチに間に合うことになる。現時点のローンチスケジュールは以下。

  • フェーズ0:2020年(バリデータを管理する「ビーコンチェーン/Beacon Chain」実装)
  • フェーズ1:2021年(ユーザーが利用する「シャードチェーン」実装)
  • フェーズ1.5:2021年(シャードチェーン・メインネット稼働、PoS移行)
  • フェーズ2:2021年〜(シャードチェーンの全稼働)

現在ETH2.0の開発では、フェーズ0に向けた最後のパブリックテストネット「Medalla」が稼働中だ。それと並行してデポジットとジェネシスの予行演習を目的としたテストネット「Spadina」をローンチしたが問題が発生。ブロックのファイナリティの遅延とバリデータノードの低い参加率が原因だったとしており、その問題を解決するためにテストネット「Zinken」がローンチされた。

ConsenSysの開発者は、Medallaも現在参加者が不足していると説明。そろそろテストネットに飽きているかもしれないが今が動く時だとして、「我々はできるだけ早くフェーズ0をローンチすべきだ」と述べた。

一方でETH2.0のクライアント「Prysm」でMedallaに同期できていないという問題が発生しているとも指摘されており、これはすぐに解決できるが、今週中にデポジットコントラクトをデプロイするのは難しいとの見方も出ている。

参考資料 : ETH2.0 News

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

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