Swipeのレンディングカード
最大手暗号資産(仮想通貨)取引所バイナンス傘下の決済カード企業「Swipe」が、レンディングのできる新たなVisa規格のカードを発表した。DeFi(分散型金融)のユーザーベースの拡大を狙う。
新たなカードとして公表された「LendFi Visa Card」は、人気DeFiプラットフォームCompoundに対応。モバイル端末の専用アプリ「LendFi」を経由して、Compoundから融資する仕組みを取る。Compoundから借りるステーブルコインも支払いに利用することも可能だ。
現在の対象ユーザーは米国在住に限られるが、個人認証(KYC)が完了すれば、LendFiアプリ上でバージャル版のカードが発行される。バーチャル版のカード発行が完了したユーザーは、実物カードの発行申請も可能になる。
バイナンスのCEO CZ氏はSNSで新しいカードについて、「カードはグーグルペイとアップルペイの端末にも対応し、1日で最大1万ドル、1ヵ月では5万ドルの利用制限が設けられる」と説明した。
The first DeFi card that is instantly issued and works with Apple Pay and Google Pay with 10k daily and 50k a month spending limits. You can also spend stablecoins borrowed from crypto directly. (Helping some capital gains pain points) https://t.co/NNH3dYTzuA
— CZ Binance (@cz_binance) September 30, 2020
また、DeFi融資機能以外にも、すべての決済から4%のキャッシュバックを行う還元制度も設けており、仮想通貨ユーザーの利用拡大を図っている。
バイナンスは7月にもSwipeへの買収完了を発表。従来の金融システムを通して、仮想通貨が日常的に決済利用される仕組化を図り、ユーザーが容易に利用することを追求する目的で新たな事業展開を行なっている。
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