技術ランキングではカルダノ(ADA)が首位
120銘柄以上を格付けするWeiss Ratingsが、仮想通貨(暗号資産)の最新ランキングを発表。
技術という観点からの格付けではカルダノ(ADA)、やテゾス(XTZ)が、ビットコイン(BTC)など主要通貨を上回った。
カルダノ(ADA)、テゾス(XTZ)、ファントム(FTM)、コスモス(ATOM)が、技術の点では最高ランクである「Excellent」の評価を与えられた。
またイーサリアム(ETH)、イオタ(IOTA)などはその次のランク「Good」とみなされ、ビットコイン(BTC)やリップル(XRP)は「Good」の下に続く「Fair」というランクに分類されている。
今年4月時点の評価では、テゾスが1位で、カルダノが2位であったが、今回はカルダノが首位に浮上した。
カルダノ(ADA)は、7月末にメインネットがプルーフオブステークに移行、ステーキングが可能となり、ユーザーは8月23日に最初の報酬を手にしている。
このアップグレードが今回評価された可能性もあり、Weissの記事でも、カルダノは今年これまでに274%上昇しており、またステーキング報酬として、4%から5%の収益率が見込まれると指摘された。
2位のコスモス(ATOM)は異なる仮想通貨同士の交換を可能にするクロスチェーンであり、3位のファントム(FTM)は、1つのブロックの前後に複数のブロックを繋げることを可能にするDAG(Directed Acyclic Graph:有向非巡回グラフ)を採用し、高いスケーラビリティを確保しようとするブロックチェーンだ。
全体ランキング
採用・技術・市場モメンタム・投資リスクを織り込んだ全体ランキングでは、ビットコイン(BTC)が1位。2位イーサリアム(ETH)、3位リップル(XRP)、4位ライトコイン(LTC)、5位ステラ(XLM)という結果になった。
米国では8月にライトコインを保有して法定通貨にも両替できるVISAデビットカードが発売されている。
また同月、米大手仮想通貨ファンドのグレースケールは、ビットコインキャッシュ(BCH)と共に、ライトコイン(LTC)の投資信託も、米証券預託機関(DTC)の認可を取得したと発表した。
ステラはリップル(XRP)のように異なる通貨同士を橋渡しするブリッジ通貨で、主に民間の決済代行サービスやIBMなど多国籍技術系企業と提携。
ステラ財団CEOは、「ステラは、中央銀行発行デジタル通貨(CBDC)の基礎技術に採用できる設計になっており、CBDCに採用されることを望んでいる」とアピールしている。四月末には重要なアップデートに向けたStellar Core v13.0.0rc3がテスト版をリリースした。
尚、WeissのアナリストJuan Villaverdeは、過去数週間で急激に下落した後、現在仮想通貨は回復の兆しを見せているとの独自見解を述べた。
また「多くの中央銀行が行っているインフレ政策から避難するための新しい資産を人々が探す時、多くはビットコインに向かう」とも言及している。
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