来週の注目ファンダ
来週の注目ファンダとビットコイン(BTC)のハッシュレート推移、難易度調整予想、クリプト指標について解説します。
Lisk(LSK)減少期に伴いフォージング報酬は2LSKから1LSKへ
2020年09月28日(頃)
2020年09月28日頃、13,451,520ブロック到達時点で2LSKから1LSKへフォージング報酬の減少が行われます。これはLiskブロックチェーン最後の報酬減期となります。
Liskは世界で最も一般的に使用されているプログラミング言語 “JavaScript” を開発言語とする、Max KordekとOliver Beddowsにより開発されたブロックチェーンアプリケーションプラットフォームです。
LSKの国内取り扱い状況については、コインチェック及びビットフライヤーにて購入することができ、コインチェックでは2020年01月09日にステーキングサービスの提供も発表しています。
Filecoin(仮)メインネット起動準備
2020年09月28日(頃)
2020年09月28日までにメインネット起動準備に向けて進められています。
進捗状況は順調であり、予定通り2020年10月には正式なメインネットのリリースが予定されています。
Filecoin(ファイルコイン)とは、HTTPに代わる新たなプロトコルであるIPFS(Inter Planetary File System) を利用してストレージの貸し借りを可能とする分散型ストレージネットワーク構築プロジェクトです。
BTCハッシュレート
先週のBTCハッシュレートの最低値は09月13日の135.2TH/s(前週比110.7%)、最高値は09月19日の143.1TH/s(前週比108.4%)でした。
一方でBTC価格の最低値は09月14日の約107万円(前週比104.9%)、最高値は09月17日の約116万円(前週比107.4%)でした。
先週はハッシュレートの過去最高値更新に伴い、BTC価格は右肩上がりの上昇をみせました。
BTC難易度調整
前回の難易度調整は、2020年09月20日11:55(649,152ブロック)に行われ、変動率は+11.35%となりました。
具体的な数字として、難易度は19.31 T(前回比111.29%)、平均ハッシュレートは138.09 EH/s(前回比111.25%)となっており、共に過去最高値を更新しました。
また、難易度調整の基準となる平均ブロック生成時間は08分59秒(前回10分08秒)となっています。
次回の難易度調整は、2020年10月04日に行われる予定です。
今週のクリプト指標解説|寄稿:仮想NISHI
マイニング難易度調整
ビットコインのブロックチェーン上で新たなブロックを生成し、その報酬としてビットコインを入手(マイニング)できる難易度の調整(約2週間に1度)。
難易度が高くなると、2140年までに2100万枚の発行計画が決まっているビットコインをマイニングすることが難しくなります。
20日に、ビットコインをマイニングするための演算装置(GPU)の計算力値(ハッシュレート)が過去最高の138.09EH/s(約2週間平均)となったため歴代最高値のマイニング難易度(19.31T)に調整されました。
ビットコインをマイニングする業者(マイナー)は、大量のGPUを稼働させるため莫大なコスト(電気代等)をかけます。原則としてビットコインの市場価格が、マイニングで受けとったビットコインの原価を上回ると、マイナーは利益を出しやすくなります。
従って、難易度調整でマイニング難易度が難化することはマイニングに投じるコストが増加し原価が上昇していることを意味するため、マイナーがビットコインの価格上昇を予測していると推測できます。
画像はShutterstockのライセンス許諾により使用