NEMオプトイン|仮想通貨取引所対応表
暗号資産「NEM(XEM)」では、20年12月に大型アップデートを実施し、新チェーン「Symbol(XYM)」が誕生する。
NEMグループ(NEM Group Ltd.:NGL)は、NEM保有者がSymbolを受け取る際に必要な「オプトイン」を20年9月15日より開始することを発表している。
オプトインとは、ネム(XEM)保有者が新通貨XYMを受け取る「意思表明」を示す付与方式のことで、手続きの開始を意味する。
NEMグループは、19年7月にNEM財団、NEM Studios、NEM Ventures、Tech Bureau Holdingsからなるマイグレーション委員会を設立している。
注意点
ある地点のブロック高(20年12月頃)における、全てのアドレスの保有状況を記録する「スナップショット」を基準にトークンホルダーのXEM保有量を保存、権利が確定する。その保有数に応じて、Symbolローンチと同時に1:1の比率でXYMが分配される。
オプトインはあくまで意思表示であり、株でいうところのいわゆる「権利確定日」は、スナップショット時点となる。したがって、スナップショット前に保有XEMを全て売却してしまうと、SymbolのXYMを受け取る権利は得られない。
NEM公式サイトによれば、JavaScriptで記述されたクロスプラットフォームのライトウォレット「NEM Wallet」で対応する。
現時点では、モバイルウォレットで対応できるのはAndroid版のみで、iOS版は承認プロセスが一元化されているため、後日利用可能になるという。マルチシグアカウントのオプトインは、デスクトップウォレットで行うようアナウンスされている。
なお、「新たなブロックチェーン及び新トークンはSymbol(XYM)として誕生するが、既存のNEMブロックチェーン「NIS1」も継続して稼働する。
また、オプトインを自身で対応することに不安を覚えるトークン保有者からは、日本の暗号資産(仮想通貨)取引所の対応も待たれる状況にあり、各社の対応方針表明に注目する投資家も多い。本稿でも、取引所の最新発表(都度更新)を記事下部で紹介している。
オプトインのタイミングについて
オプトインのタイミングに関しては、NEM技術普及推進会 NEMTUS Official(@NemtusOfficial)が、「慌てて直ぐに実施しなくても問題ない」とアナウンス。
【NEM+オプトイン】
こちらも皆様からの疑問が多かった事項ですね。
会場の皆さまにはDaokaから説明しておりますが、オプトインに関しては
「慌てて直ぐに実施しなくても問題ない。」
と言うことです。自身で行う自信が無い方へフォローできるよう
我々も企画を考えたいと思います。#NEM #NEMTUS pic.twitter.com/gPZQn4I479— NEMTUS Official (@NemtusOfficial) September 13, 2020
オプトイン期限は、20年12月を予定するSymbolローンチから6年後くらい(2026年頃)とされており、Symbolのローンチ後でも、オプトインすれば「XYM」を入手することができる。
NEMTUSは、仮想通貨ネムのコミュニティから立ち上がったNPO法人で、事業の種類を6つに定め、勉強会やイベントなどを開催して会員数を増加させながら、ネムが社会基盤として貢献できるように土壌づくりを行う。
NEMTUS Officialでは、NIS1(現行のXEM)との比較検証にてSymbolの性能差などをTwitter上で解説しており、情報源として推奨される。
仮想通貨取引所の対応
取引所名 | 対応内容 |
---|---|
コインチェック
*9/4時点 |
当社では本件に対し、引き続きお客様の利益を最優先に考えた対応方針を検討しております。Symbolの配布及びその方法などを含む対応方針の詳細につきましては、改めてお知らせいたします。 |
bitFlyer
*9/8時点 |
「ネム(XEM)」について、NEM Groupより「Symbol(XYM)」のオプトインが 2020年9月15日より開始されると公表されました。当社では本件に対し、お客様の利益を最優先に考えた対応方針を検討しております。 |
Zaif
*8/28時点 |
本件に関して、当社ではお客様の利便性を最優先とした対応をいたします。方針が決定し次第、ご案内いたします。 |
GMOコイン
*8/26時点 |
本件に関して当社では、お客さまの利便性を最優先とした対応方針を検討しております。 詳細については、方針が決定し次第、当社サイト等にてご案内をさせていただく予定です。 |
フォビが板取引に対応
なお、フォビジャパン株式会社は10日、取引所にて暗号資産NEM(ネム)」の取扱いを取扱い開始することを発表した。
国内の暗号資産(仮想通貨)取引所でネム(XEM)の板取引ができるのは、Zaifに続き国内2社目。
最新のSymbolロードマップ
最新のSymbolロードマップは、以下の通り。詳細は関連記事内で紹介している。
画像はShutterstockのライセンス許諾により使用