寿司騒動もひと段落か
DeFiプロトコル「SushiSwap(寿司スワップ)」の創設者、Chef Nomi(ペンネーム)は、38000ETH(およそ15億円)をプロジェクトの基金に戻したことを明らかにした。
SushiSwapとは、Uniswapにガバナンストークンの仕組みを組み入れたサービス。リリース後にその一見して冗談のような名前とは裏腹に人気を集め、ガバナンストークンであるSushiトークンは、分散型取引所Uniswapでも取引量で上位を占めるまでに成長する。
しかし、創設者のNomi氏は開発者資金として割り振られていた一部のSushiトークンを売却したことが明らかになると、一時12ドルほどまで値段が高騰していたSushiトークンは急落した。
トークンの売却額は1300万ドルとされ、日本円にして約13億8000万円になる。創業者のトークン売り抜けは、出口詐欺としてコミュニティから非難される事態になった。
その後は、プロジェクトの管理権を取引所FTXのCEOに移譲することが提案されるなどして、寿司プロジェクト存続の道が模索されていた。
イーサリアムを全てプロジェクトに返却
プロジェクトの管理権の選挙後、改めてSushiSwapは以前より計画されていたUniswapからの移行作業に無事成功した。なお、移行前のSushiSwapはUniswapのサービスに乗っかる形で運営されていた。
そして今回、移行の成功を祝いつつ、自身の行動を謝罪、Chef Nomiはトークンを売却して得たイーサリアムをプロジェクトの基金に戻したことを発表した。
以下はツイートされた謝罪文の和訳となる。
迷惑をかけた皆さんへお詫び申し上げる。私は感情的で、貪欲で、恐れていた。重圧の中、物議をかもす悪い判断を行った。そして皆さんを傷つけた。期待を裏切り、申し訳ない。
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