日本人責任者を起用
仮想通貨ウォレットや仮想通貨デビットカード「MCO VISAカード」の発行でも知られるブロックチェーン関連企業Crypto.comは、9月1日に、ナガハマ・ノブユキ氏を日本のゼネラルマネージャーに起用した。決済分野での経験豊かなナガハマ氏は、Crypto.comが日本の仮想通貨マーケットへの展開においての責任者となる。
日本生まれのナガハマ氏は、決済における戦略的ビジネス分野で20年以上の経験を誇り、技術系スタートアップのコンサルティングを務めてきた。今回の人事は、その経験を買われてのものだと考えられる。
同氏は消費者決済分野でその経歴を開始し、加盟店獲得業務を含む広範囲の業務に携わってきた。「ビッグ4」の1つのコンサルティング会社PricewaterhouseCoopers(PwC)では、様々なプロジェクトやソリューション開発を主導。
Visa International Asia-Pacific LLCではグローバルネットワークプロセス代表として、支払い処理事業、デビット、プリペイドオファリング開発、ならびにVisa決済ネットワークを活用した高付加プロダクト開発などの、日本市場における戦略的イニシアチブを14年間担った。最近では欧州最大級のコンサルティング会社、キャップジェミニの日本法人キャップジェミニ・ジャパンにて指導的役割を果たした。
Crypto.comのビジョン実現を促進
Crypro.comは事業規模を急激に拡大している。ユーザー数は世界中で合計300万人に達し、社員数は6ヶ月前の250人から500人へと2倍になった。
そのタイミングでCrypto.comへ参画するナガハマ氏には、日本市場のさらなる拡大、および「Cryptocurrency in Every Wallet=すべてのウォレットに仮想通貨を」という同社のミッション達成に貢献するだろう、と同社の共同創業者から期待のコメントが寄せられている。
共同創業者およびCEOのKris Marszalek氏は、以下のコメントを出している。
Crypto.comが主要の仮想通貨決済エコシステムを日本の大きな市場へと拡大していくにあたり、日本市場および決済分野で優れた経歴を持つナガハマ氏は最適な人材だ。彼がCrypto.comに加わることを非常に嬉しく思い、共にすべてのウォレットに仮想通貨がある日常を提供していければ、と思う。
ナガハマ自身はコメントの中で、Crypto.comがこれまでに積み上げてきた実績への敬意と、今後に向けて抱負を述べている。
Crypto.comにとって戦略的に重要な市場である日本で指導的役割を担う機会を光栄に思い、やる気に満ちている。(中略)「Cryptocurrency in Every Wallet=すべてのウォレットに仮想通貨を」というビジョンを推し進めるためにCrypto.comが行ってきた業績に、深い敬意を抱いている。素晴らしいチームと共に、ビジョンをさらに促進できることを楽しみにしている。
画像はShutterstockのライセンス許諾により使用