Bithumbが不正か
韓国の大手仮想通貨取引所Bithumbが不正疑惑でソウル地方警察庁の家宅捜索を受けたことが報じられた。地元紙ソウル新聞などが2日報じた。
報道によると、家宅捜索は、同社の取締役会長Lee Jung Hoon氏の関与が疑われている仮想通貨販売に係る詐欺事件の捜査に関連したものだとしている。
捜査の対象になっている仮想通貨販売については以前、Bithumbが2500万ドルに相当するBXAトークンを取引所に関連する仮想通貨として、プレセールを実施。Bithumbへの新規上場が約束されが、結果上場せず、約300人の投資家は大きな損失を被ったと主張している。
背景としては、シンガポール企業BTHMB HOLDINGS PTE LTDがBithumbを買収することにあたり、BithumbでBXAトークンを発行、資金調達を行なったが、2019年9月にBTHMBが最終支払いをできなかったことで買収案が失敗に終わった。このニュースを受け、BXAトークンの価格が暴落し、同年11月に損失を訴える投資家を中心とした、訴訟に発展している。
一人の投資家はメディアthenews.asiaに対し、初期投資で100万ドル以上の資金を投じたが、現在わずかの数万ドルになっているとコメントした。
最近、警察当局が韓国国内の仮想通貨取引所への取り締まりを強化しているようだ。同ソウル地方警察庁が先週、仮想通貨の出来高を水増ししたとして、Coinbitを捜査していることが報じられた。警察側によると、出来高を水増しするためにユーザーと関連しない口座を複数作り、ウォッシュトレードを行っていたとしている。(取引所の運営は現在停止中)
参考:ソウル新聞
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