コロナ禍の投資行動
新型コロナウイルス感染拡大の影響で経済の先行きが不透明な中、個人投資家の若い層はビットコイン(BTC)に、年長者はゴールド(金)に投資している傾向があることが確認された。ブルームバーグが報じた。
現状における各年齢層の投資行動について、米最大手銀行JPモルガンチェースの調査結果を引用。一般的に現在のような経済状況では代替資産に資金が集まると考えられているが、具体的な行動は年齢層によって大きな違いがあることが分かった。
年齢別の投資行動の違いは様々なデータで証明されている。例えば7月には投資企業Stack Fundsの最新レポートによって、投資人口の世代変化とBTC市場の関係性が明らかになった。BTCの投資家は50%超がミレニアル世代(26〜40歳)のため、その世代の投資家からの資金流入がさらに増加すれば、BTCの市場規模を拡大し、時価総額を引き上げることができると結論付けている。
上述した内容に加え、JPモルガンチェースによる今回の調査では、ミレニアル世代は株、特にIT銘柄を好み、上の世代は株を売却していることも分かった。年長者の層は余剰資金を債券に回し、その傾向は6月と7月どちらも強かったという。
全体的な投資需要の高まり
ブルームバーグは3月に起きた金融市場の暴落以降、投資需要は明らかに高まっていると指摘。急速な株価の回復や、ゴールドを裏付けとするETF(上場投資信託)の保有増加、最近の仮想通貨価格の上昇にもその様子が表れており、機関投資家だけでなく、アマチュア投資家の存在感も高まっていると報じた。
特にゴールドとBTCの投資信託には、過去5カ月に渡って多くの資金が流入しており、年齢を問わず代替資産に対する注目は高まっていると述べている。
同期間、主要10通貨に対するドルの動きを示す「ブルームバーグ・ドル・スポット指数」は約1.7%低下。ドルの弱体化がゴールドやBTCにとって追い風になっている指摘した。
参考資料 : ブルームバーグ
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