NFT事業で提携
暗号資産(仮想通貨)取引所コインチェックの運営元であるコインチェック株式会社とサイバーエージェント傘下の株式会社CyberZは15日、NFT(非代替性トークン)事業で協業を開始したと発表した。
両社は今後、コインチェックが3月にローンチしたNFTマーケットプレイス「Coincheck NFT(β版)」を通じ、エンターテイメント領域におけるNFTの推進に取り組んでいく。
\協業を開始🤝/
コインチェックは、CyberZ(@CyberZ_official)とNFT事業において協業を開始いたしました。今後両社では、エンターテインメント領域における #NFT の活用を推進していきます🤗https://t.co/xlCB1o1bcK— Coincheck(コインチェック) (@coincheckjp) June 15, 2021
「Coincheck NFT(β版)」を通じたNFT推進
プレスリリースで発表された、NFT事業における両社の協業内容は以下の通りだ。
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- エンターテインメント事業者のNFT活用の支援
──エンターテイメント関連企業と「Coincheck NFT(β版)」との連携を推進し、NFTビジネス創出
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- エンターテインメント分野でのNFTを通じた新しい体験の創出
──CyberZの知見やノウハウをいかした、「Coincheck NFT(β版)」を介するエンターテインメントの新しい体験の創出
具体的には、タレント・アーティスト・アニメ・ゲームなどの分野の事業者を支援していくと明かしている。
コインチェックは3月に、イーサリアムのネットワーク手数料(Gas代)の高騰や取引の煩雑さなどの課題解消を目指すNFTマーケットプレイス「Coincheck NFT(β版)」を他の国内取引所に先駆けローンチしている。オフチェーンでNFTを管理するため、購入・売却におけるネットワーク手数料は無料、コインチェックの口座を持っている人であれば誰でも利用可能であるとしている。
CyberZは、サイバーエージェントの子会社として2009年に設立された企業。スマートフォン広告の運用やウェブCMの制作など、幅広くマーケティング事業を手掛けている。
また、eスポーツ事業として運営する国内最大規模のゲームイベント「RAGE」では、グループ企業Cygamesの開発したシャドウバースなどのオフラインイベントとプロリーグの2大会を開催。メディア事業として運営するライブ配信プラットフォーム「OPENREC.tv」では、ゲーム実況やタレント、アーティストなどのライブ配信を提供している。
また、子会社の株式会社CyberEや株式会社eStreamは、それぞれeスポーツに特化した広告マーケティング、IPを活用したフィギュアブランド「Shibuya Sofubi Arts」の設立などを行っている。
様々なプロジェクトと提携
コインチェックおよび「Coincheck NFT(β版)」は、これまでに様々なプロジェクトと提携やコラボを実現している。
2月、FCバルセロナやACミランなどの有名サッカークラブとパートナーシップを結ぶChilizと、NFTマーケットプレイス事業において連携を開始。
Chillzが提供する仮想通貨やNFTを用いたファンコミュニティ形成のためのプラットフォーム「Socios.com」で利用できるNFTを、「Coincheck NFT(β版)」において取り扱うことを検討中であるとした。
また、仮想通貨プロジェクトとしては、Enjin Coinの発行元であるEnjin社とも、NFTマーケットプレイス事業で提携しており、コインチェックは1月からENJの取り扱いも開始している。
6月9日には、映画監督の紀里谷和明氏が代表を務めるKIRIYA PICTURESとNFT事業において連携を開始。紀里谷氏が手がける最新作『新世界』のNFTを発行することを検討中であると説明し、子会社のコインチェックテクノロジーズが運営するNFTマーケットプレイス「miime(ミーム)」とあわせて、NFTの流通を支援し、コンテンツのファン拡大や新たな収益機会を創造していくとした。
「Coincheck NFT(β版)」は、ブロックチェーンカードゲームの「CryptoSpells(クリプトスペルズ)」や世界的人気を博す「The Sandbox」で利用可能なNFTを取り扱っているが、アイドルグループ「SKE48」とコラボレーションしたデジタルトレーディングカード「NFTトレカ」の取扱いを16日より開始することも発表している。
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