仮想通貨デリバティブ取引所大手BitMEXが、サーバーダウンしたことがわかった。
サーバーダウンが確認されたのは、日本時間19日21時に差し掛かるタイミングで、APIとウェブサイトが停止した。30分経った21時30分時点でサイトのアクセスは復旧されたが、メンテナンスのためにサービス停止は継続している。
BitMEXのアナウンスでは、トレーディングエンジン障害がサービス停止の要因として報告されている。
The BitMEX Trading Engine is currently down. We’re working to bring it back online as soon as possible. Further updates to follow shortly. For official updates please follow https://t.co/fVa1FA9hNo
— BitMEX (@BitMEXdotcom) May 19, 2020
なお、ビットコインのマーケット価格は、一時9900ドル(Coinbase)まで価格が急伸したが、サーバーダウンに影響するほどのボラティリティは確認されていなかった。
追記(22時30分)
BitMEXの全ての資産は安全であることを報告。ダウンタイム中の清算も行われないことを説明した。
UPDATE: We’re working to bring the BitMEX platform back online as soon as possible.
All funds are safe, delayed orders will be rejected, and no liquidations will occur during downtime. There will be a cancel only period on coming back online.
— BitMEX (@BitMEXdotcom) May 19, 2020
BitMEXの停止状況
有志作成のトレーディングツール「DECOBOARD」では、BitMEXのみ板が動かず、9,746ドルでフリーズ状態になっていることが確認できる。
BitMEXのBTC/USDチャートでは、20:19時点で9,910ドルを付けるもその後大幅反落。20:59に9,746ドル(105.2万円)で止まっていることが確認できる。
BitMEXのXBT/USD(ビットコイン)の板取引では、0ドルまで下落しているデータも報告されているが、システム上の問題か、実際に約定しているかは現時点で明らかになっていない。
BitMEXはコロナ危機に伴う暴落が確認された2020年3月13日にもサービスが一時停止しており、2度に渡るDDoS攻撃を受けたことを報告している。
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