OrchidがCoinListと提携
分散型VPN分野でプライバシー保護に取り組むオーキッド(Orchid)が、企業がICOを行うためのプラットフォームを運営するコインリスト(CoinList)と提携し、コインリストの教育的報酬プログラムに参加することを発表した。コインリストがこのような教育的プログラムを実施するのは、今回が初めてだ。
報酬プログラムの詳細
今回のプログラムでは、参加者はコインリストの特設ページにて、オーキッドについての学習動画を視聴し、5つの問題に答えることで5ドル(約520円)相当のOXTを受け取ることができる。現在の報酬に加え、今後は新たなタスクが追加される予定であり、追加タスクを完了した参加者は最大で50ドル(約5,180円)分のOXTを得ることができるようになるという。参加にはKYC(顧客確認)プロセスを経たコインリストのアカウントが必要だ。
コインリストは、コインリストを知人に紹介したユーザーへ報酬を付与する「Referral Program(紹介プログラム)」と呼ばれるプログラムを実施しているものの、教育的な内容の報酬プログラムを行うのは、今回のオーキッドとの提携が初めてだ。
オーキッドは2020年5月にコインリストへ上場した。オーキッドは、19年末のコインベース上場を皮切りに、今年1年間でGemini、Kraken、Bittrex、OKExおよびバイナンスなど多数の大手仮想通貨取引所に上場している。20年11月にはインドネシアの仮想通貨取引所最大手Indodaxへ、20年12月には中華系大手仮想通貨取引所Huobiへの上場を発表、アジアでの市場拡大にも注力している。
今回の提携について、オーキッドのCEO、Steven Waterhouse博士は以下のように述べている。
コインリストは、アーリーアダプターがデジタル資産について理解を深められるよう、意欲的にそのサポートに努めている。この報酬キャンペーンを通じて、オーキッドのデジタルプライバシー市場に参加する人が増えてくれることを楽しみにしている。
また、コインリストの戦略部門代表兼ビジネス開発代表Scott Keto氏も、以下のコメントを出した。
多くの人に直接的なメリットを与えられる実践的なプロダクトを有しているオーキッドは、仮想通貨プロジェクトの中でもユニークなものだ。このプログラムを拡大し、オーキッドのプロダクト、および人々により優れたデジタルプライバシーを提供するという活動について、多くのコインリストユーザーが知識を深められることを期待している。
仮想通貨教育プログラム
ユーザーに仮想通貨やブロックチェーンに関する教育的提供し、報酬を付与するプログラムを実施しているのは、コインリストだけではない。
大手仮想通貨情報サイトのCoinMarketCap(CMC/コインマーケットキャップ)も、「Learn Crypto, Earn Crypto(仮想通貨を学んで仮想通貨を得る)」と呼ばれる同様のプログラムを実施している。コインリストとの提携を発表したオーキッドを初め、IoT(Internet of Things/モノのインターネット)に特化したP2PワイヤレスネットワークHelium(ヘリウム)や、ブロックチェーン基盤のゲームプラットフォームThe Sandbox(サンドボックス)が、CMCのキャンペーンに参加している。
また、大手仮想通貨取引所コインベースも、「Earn Crypto」と呼ばれる同様の教育プログラムを提供している。Earn Cryptoでは現在、MakerのMKRトークンやCompoundのCOMPトークンなど、DeFi銘柄を主に取り扱っている。
国内では、株式会社techtecが日本コミュニティ向けの教育プラットフォーム「PoL(ポル)」を運営している。PoLでは、仮想通貨およびブロックチェーン、ならびにMaker、Kyber networkおよびBraveなどのプロジェクトについて、詳細に学ぶことができるカリキュラムが提供されている。
PoLでは学習履歴がブロックチェーンに記録され、これにより改ざん不可能な学習データが蓄積される。カリキュラムを完了すると、PoL(Proof-of-Learning)トークンを受け取ることができ、学習するにつれて資産が増えていく仕組みだ。
techtecは先日、カリキュラムにリップルを追加したことを発表した。このカリキュラムは、リップル監修のもと作成されたという。
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