FTXの買収
仮想通貨デリバティブ取引所FTXが仮想通貨のポートフォリオ管理アプリBlockfolioを1.5億ドルで買収したことを発表した。FTXによる個人投資家へのリーチ拡大の施策と見られる。
買収にあたり、現金だけでなく、FTXのネイティブトークンFTTや株式も支払いの一部に割り当てる。
FTXは2019年よりローンチした海外取引所で、インデックスに基づくデリバティブ商品など、業界に新しい投資商品を提供、取引高も増加傾向にある。直近では、DeFi(分散型金融)関連銘柄のデリバティブをはじめ、複数のインデックス契約商品の取り扱いも開始している。また、独自の分散型取引所「Serum」も近いうちにローンチする予定だ。
Blockfolioの買収について、FTXのCEO Sam Bankman-FriedはSNSでFTXのこれまでの戦略を語った。Bankman-Friedによると、FTXはローンチ当初では、まず機関投資家に重点を置き、のちに大口投資家にもリーチし、現段階では個人投資家に拡大するという事業計画を進めている。Blockfolioの買収は、FTXが個人投資家向けの立ち位置を確立するための動きとしている。
8) And the default plan here is a re-run:
a) reach out to institutions
b) reach out to aggregators of volume
c) reach out to large traders
d) reach out to retailand grind away
— SBF (@SBF_Alameda) August 25, 2020
買収後の事業計画として、Blockfolioが今後FTX取引所の取引機能を統合するなど、いつくかの機能拡張を行う予定だという。
米国企業Blockfolioは仮想通貨ポートフォリオの無料管理アプリで、同社が開示したデータによると、現在までの総ダウンロード数が600万におよぶ。アプリ内のニュース等インプレッションは月間で1.5億を超えている。
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