今週の相場の動きは
株や貴金属を含めた各相場の週間・月間・年初来騰落率、CoinPostアプリ「クリプト指標」の最新情報、仮想通貨取引所bitbankアナリストによる週間ビットコイン(BTC)市場レポートを合わせてお届けする。
今週のクリプト指標
8月21日、IOTA 1.5(Chrysalis)がリリースされた。
IOTA1.5(Chrysalis)は、1秒間に1000件のトランザクションを処理することができ、確認に要する時間は10秒。このアップグレードは、IOTAネットワークの利用について、全く新しい体験を提供する。
また、IOTA 2.0(Coordicide)への移行をスムーズに行うための中間のフェーズとして位置付けられている。
クリプト指標は、CoinPostアプリ(iOS版)で好評配信中。
各指標の騰落率一覧
8/14(金)終値時点の週間騰落率は、以下のようになった。
月初来騰落率
年初来騰落率
(今週の騰落率は、先週の終値、今週の終値を用いて計算。月初来、年初来についても前の月、年の終値で計算)
(仮想通貨の価格は取引所コインベースを参照)
8/7〜8/14のBTCチャート
bitbankアナリスト分析(寄稿:長谷川友哉)
暗号資産(仮想通貨)取引所bitbankアナリスト「長谷川友哉」氏に寄稿いただいた週間市況分析(日分)も併せてお届けする。
今週(14日正午時点)のビットコイン(BTC)対円相場は、前週終値(1,239,436円)からほぼ変わらず。
週明けには今月2度目となる12,000ドル(≒128万円)をトライした相場だったが、翌11日は金(ゴールド)相場の急落と米国債利回り上昇を受けたドル高の流れがBTCには重石となり、119万円を割り込む場面もあった。一方、週央からの相場はダブルボトムを形成し反発(第1図)。
ビットフィネックスの取引停止やYAMプロトコルのバグ検知騒動もあったが、DeFi(分散型金融)アプリで広く利用される、チェーンリンクのLINKが対ドルで過去最高値を更新し、時価総額でビットコインキャッシュ(BCC)を追い抜くと、イーサリアム(ETH)にも買いが入り市場の上昇を牽引。加えて、米追加経済対策の行方や15日の米中閣僚級協議の結果を睨みドルが弱含み、BTCは11日の下げ幅を徐々に回復していった。
12,000ドル台乗せがなかなか叶わないBTC相場だが、相場は三角保ち合いの様相で揉み合い、相対力指数のRSIは「買われ過ぎ」とされる70%を割り込み、テクニカル的には相場に上昇余地ができた格好だ(第2図)。
上述の米中閣僚級協議は、伝統的金融市場が閉まる土曜日に開催されるため、協議の結果を受けた週明け17日の市場の動きに注視したい。
勿論、暗号資産(仮想通貨)市場は週末も閉場しないため、協議の結果にBTCが左右されることも想定されるが、金相場との相関、ドルインデックスとの逆相関が強くなっているため(第3図)、外部要因がBTC相場に与える影響は大きいと指摘される。
関連:bitbank_markets公式サイト
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