仮想通貨市況
Willy Wooは、最近の暗号資産(仮想通貨)市場の高騰を受けて、「16年末から始まった”ブル相場”が再始動した」との見解を見せた。
Yes. The bull market really started April 2019. What’s started recently is the early main bull phase, it’s Q4 2016 all over again, but different dynamics and themes at play. https://t.co/8fZgO3Upu9
— Willy Woo (@woonomic) August 10, 2020
歴史的に価格の推移とボラティリティの両方を決定付けてきた暗号資産(仮想通貨)市場の成熟度が、2016年とは全く異なるとしている。大規模機関投資家向けのBTCの規制面が整ってきたほか、現金やペイパルなどで大衆が仮想通貨を購入するための容易なアクセス性が整備されたことが挙げられる。
Willy Wooはその上で、政府が出資する投資ファンド「ソブリン・ウエルス・ファンド」がブル相場のサイクルでビットコイン(BTC)を採用することを期待を寄せた。ブルームバーグの報道によれば、シンガポール政府投資公社の投資ファンドが18年、米大手仮想通貨取引所コインベースが行なった3億ドルの資金調達に参画している。
ビットコイン開発者Jimmy Songはブログ内で、「ビットコインの強気相場は始まっているか?」のタイトルで、Bitcoin Tech Talk Issueを副題に掲げた。
Twitter社のジャック・ドーシーCEOが率いる米モバイル決済企業スクエアでは、5月発表の決算でビットコイン売上が前期比で約72%増と躍進。四半期で8億5,000万ドル相当のビットコインを売却するなど、過去最高記録を更新し続けている。
グレイスケールはビットコインを大量に購入し続け(10,000BTC + /週数週間)、現在の保有量は約400,000 BTCに及ぶ。
Jimmy Songmは、半減期を経て引き起こされたある種の供給ショックは、ビットコインはフィアット(法定通貨)の「世界経済」で私たちが観察したマネープリンティング/インフレプロセスの逆を行っていると指摘した。
これは、新型コロナ対策を受けたFRB(米連邦準備制度)による大規模量的緩和を受けたもので、大量の紙幣増刷は貨幣価値の低下、つまりインフレを必然的にもたらすとするロジックに基づいたものだ。
ゴールド相場が暴落
金(ゴールド)市場は、7日に2075ドルを天井に反落。11日から12日にかけて150ドル幅暴落した。
資金流入が加速し、短期間の内に「ほぼ押し目なしで急騰してきた反動」が出たとの指摘がある。
直近相場では、新型コロナウイルス感染拡大の影響で世界経済や景気回復の遅延が強く懸念されるほか、米国の大規模量的金融緩和策(QE)の影響、米国債の実質利回り低下、米中関係の悪化リスクなどが資金流入に拍車をかけていた。
直近高騰していたビットコイン(BTC)市場も、12000ドルのレジスタンスラインで2度に渡って跳ね返され、短期的な過熱感を背景に下落基調にある。相場の急変動に注意が必要な局面と言えそうだ。
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