「盗んだビットコインを返して」 Bitfinex、ハッキング事件解決に420億円の報酬

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Bitfinexが報奨金制度を発表

仮想通貨(暗号資産)取引所Bitfinexは4日、2016年にハッキングで盗まれたビットコイン(BTC)を取り戻すために、最大で4億ドル相当(約420億円)の報酬を提供することを発表した。

当時盗難された約12万BTCについて、Bitfinexがハッカーとコンタクトをとれるように貢献した人に対し、取り戻した財産の5%を報酬として与えると発表。また同時に、ハッカー自身にも25%分を与えると伝えた。

全てのBTCを取り戻せたとして、この合計30%分を現在のBTCの価格で計算すると総額で約4億ドルになるとBitfinexは説明している。支払いはBTCまたは同量の資産で行うとしている。

Bitfinexがハッキング被害に遭ったのは2016年8月2日。ハッカーは取引所のセキュリティシステムを被り、11万9755BTCを盗難した。Bitfinexはこのハッキングで、多くの教訓を得たと説明。現在セキュリティがBitfinexの最優先事項だと強調している。

盗難されたBTCは、現在まで様々なウォレットアドレスを移動していることが分かっているが、未だに多くが取引所で売却されずに、ウォレット間を移動している状況にある。先週には2700万ドル相当(約28.5億円)のBTCの移動が確認された。

ミキシングサービスなどを含め、売却経路の指摘はあるものの、現在多くの取引所が盗難通貨のブラックリスト登録をしており、ハッカーも売れずにいる可能性もある。これらの報奨金制度が解決への糸口になるかもしれない。

現在までBitfinexが取り戻したのは、2019年に米当局が調査の段階で発見したおよそ27BTCのみだ。Bitfinexは当時から残りのBTCを取り戻すために、ハッカーに関する情報の提供者に報酬を与えることを示唆していたが、2020年に入り本腰を入れる。

Bitfinexは報酬は用意するが、これからも法執行機関と協力し、捜査を継続すると説明している。

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

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