株式市場と仮想通貨
ビットコインは2日、12,000ドルの心理的節目で急反落。
わずか15分間で、高値128.6万円から116.2万円まで大幅下落するフラッシュクラッシュが発生した。
海外大手デリバティブ取引所BitMEXでは13,702BTC(1.5億ドル相当)ものロングポジションのロスカットが確認された。これは、今年3月のコロナショックに次ぐ水準となる。
12,000ドルは心理的節目として意識されるほか、日足RSIが昨年6月末水準の80オーバーに達するなど短期間で過剰に過熱したことで利食い圧力が強まった。大口と思しき大手取引所へのインフロー(資金移動)が確認されていたことも、トリガーになったものと見られる。
Data from @cryptoquant_com indicates that the inflow mean of #BTC to exchanges is reaching same level as that of March crash. I expect huge drop in upcoming days. Stay cautious guys #BTC #Bitcoin . At the same time inflows into Binance, Coinbase have significantly increased pic.twitter.com/m7rmqi7JyY
— Sandy (@SandeepPd) August 1, 2020
ビットコイン動向
3日昼のビットコイン(BTC)は、前日比6.28%安の118.7万円(11,200ドル)で推移。相場の急騰こそ是正されたものの、依然として高値圏でもみ合っていることから、先日のブレイク後の買い意欲は引き続き旺盛だ。
Fundstrat Global AdvisorsのテクニカルストラテジストRob Sluymerは、「2017年の最高値と2020年第1四半期の高値からの下降トレンドライン(10,000ドル〜10,500ドル)レジスタンスをブレイクしたことで、ビットコインは新たな局面に突入した」と述べ、「短期的には、金と同様に買われすぎ水準にあり足元不安定な状況にあるが、2019年の高値13,800ドルを目指す可能性は十分にある。」との見方を示した。
一方、日足に長い上髭を残したことで戻り売り圧力強まることになることから、下落トレンド転換のリスクも生じている。
イーサリアム動向
ビットコインのフラッシュクラッシュの影響でイーサリアムも急落、5分間で25%もの暴落を見せた。 Binance Futuresでは一時302ドルまで落ち込み、その直後に385ドルまで回復するなど、極めて高いボラティリティを記録している。
2020年に大型アップデートを控えるイーサリアム(ETH)は、依然として強気傾向にある
ビットコイン(BTC)の10500ドルブレイクと同時期に、同じく長期トレンドラインをブレイクして勢い付き、240ドル(25,400)から420ドル(44,000円)まで高騰した。
短期間で急騰した反動で厳しい調整を挟んだものの、テクニカル的には、年初来高値の290ドル(30,700円)を大幅更新しており、現在でも昨年の高値365ドル(38,600円)を上回る水準で推移していることから、依然として強気であることが伺える。
Big Chonis Trading(@BigChonis)氏は、イーサリアムの月足チャートを示し、「1ETH=415ドルは、2017年6月の上値抵抗線や、2018年の下値支持線として揉み合っていた重要な価格帯で、注意する必要がある」との見立てを示した。
海外アナリストTraderXO(@TraderX0X0)は、イーサリアムがBTC建てでチャネル上限に達したことを指摘。
年初来騰落率でもビットコインのパフォーマンス大幅に上回るイーサリアムだったが、力関係の逆転フェーズが再び訪れ、BTCドミナンスが上昇する可能性があることを示唆した。
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