米中対立激化で高騰する金相場、中国当局が抑制に介入=ロイター

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中国当局が金買い抑制へ

中国工商銀行は29日、金や白金など貴金属連動商品の新規取引口座開設を31日から禁止することを発表した。 ロイターが報じた

中国当局と主要銀行は、中国投資家による貴金属取引の活性化を受け、これを抑制する動きに出た。

深刻化する米中対立

金価格の高騰は、新型コロナ感染拡大に伴う各国の金融緩和や、米中の「冷戦」など市場の先行き不安を受けたものだ。

米政府は、テキサス州にある中国総領事館が知的財産権や個人情報侵害の拠点となるなどスパイ疑惑をかけ、同施設の閉鎖を命じた。これに対し、中国は報復措置として四川省にある米総領事館の閉鎖を命じている。

今月2日には、米ポンペオ国務長官が演説で、中国による南シナ海での領有権拡大を批判した上、「自由主義の同盟・有志国が立ち上がって中国の姿勢を変えるとき」だと強硬姿勢を見せ、中国との対決姿勢を鮮明にした。

本格的な貿易・経済戦争に発展すれば、両国の自国通貨である米ドルや中国元にも深刻な影響をもたらしかねない。これらの影響を受け、米NY金先物などゴールド相場は、2011年以来9年ぶりに史上最高値を更新、1オンス=2,000ドルに迫る勢いを見せていた。年初の1オンス=1,521ドルから大幅に上昇している。

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