米ヘッジファンドがシャットダウン
米ニューヨークにある仮想通貨ヘッジファンドTetras Capitalが巨額損失を被り、廃業したことがわかった。
米仮想通貨メディアCoinDeskが入手した匿名情報によると、Tetras Capitalは廃業し、投資家に資金を返済する。
2017年に立ち上げられたTetrasは、一時3300万ドル(約30億円)以上におよぶ資産を運用していた。今回ファンドを廃業するにあたって、計75%の損失を計上したという。
2019年にフォーブス誌が行った取材でTetrasの共同創設者は、同ファンドは主にアルトコインに特化して運用すると説明。例えば2018年の5月にイーサリアム(ETH)を700ドル水準でショートしていると明かした。ETHは2018年12月に、最安値で80ドルにまで下落していた。
TetrasのパートナーにはゴールドマンサックスやJPモルガン、ドイツ銀行など名門大手投資銀行出身のアナリストが複数在籍していた。アルトコインの低調なトレンドの長期化や今年3月のコロナショックなどで深刻な打撃を受けたと見られる。
2017年末〜2018年の間に開業された仮想通貨ファンドは、いずれもバブル崩壊後の相場環境急悪化により苦戦。Crypto Fund Researchのリサーチによると、2019年に廃業となったヘッジファンドは少なくとも68に及び、2018年に廃業した数の倍の数字となる。
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