自動的にレンディングを管理
仮想通貨(暗号資産)取引所のBitfinexが、新たなサービスとなる『Lending Pro』の提供開始を発表した。8月の第一週にサービスを開始する予定だ。
Lending Proはユーザーの希望に合わせ、P2Pの貸し出しを自動的に管理する。具体的にはユーザーの入力した設定に沿い、P2Pのマーケットプレイスで仮想通貨の貸出しや、延長といった管理を自動的に行う。自動化技術により、ユーザーは取引所に預けている仮想通貨資産をより効率的に運用できるという。
BitfinexのCTOであるPaolo Ardoinoは、「高度な自動化技術を導入することで、ユーザーが当社の取引所で保有している仮想通貨の収益効率を最大化するためのツールを作成した」と語った。仮想通貨のP2Pサービスは、ビットコイン黎明期より存在し、近年ではそのサービスの幅も拡大してきている。
P2Pで仮想通貨を取引できるサービスは国内取引所の整備が進んでいないアルゼンチンなどの新興国などで今なお盛んに利用されている。
また、Lending ProのようなP2Pレンディング分野では、分散型金融のAaveが今月、担保なしで仮想通貨の借入れも可能なサービスを提供開始した。
なお、先日発表された仮想通貨XRPのP2P決済プラットフォームでは、ウォレットとして様々な機能を備え、PayIDとよばれる送金のためのIDを利用して、低い手数料で、ボーダーレスに送金を行うことができる事例もある。
貸倒や詐欺など、取引相手に関わる課題も多いが、概して低い手数料や、特にP2Pレンディングでは高い金利も見込めることなどが人気を集めてきた。
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