DOTの現物取引を開始
大手仮想通貨取引所Huobi Globalは16日、ブロックチェーン間の相互運用性を実現するプロジェクト「Polkadot」の仮想通貨DOTについて、現物取引を開始することを発表した。
取引が行えるのはステーブルコイン「テザー(USDT)」とのペアのみで、他のペアについては別途アナウンスするとしている。取引開始は日本時間17日の18時からだ。
DOTはPolkadotのプロジェクトで、2017年と2019年にプライベートセールで販売された。全てSAFT(Simple Agreement for Future Tokens)形式で販売されており、メインネットが稼働したらDOTを所有できる仕組みになっていた。Polkadotのメインネットは今年5月にローンチしている。
現在は取引所のクラーケンやコインベース傘下のカストディ企業Coinbase Custodyで、所有権の認証を行うことによって、自身のアカウントにDOTが反映するようになっている。Huobi Globalでも所有権の認証の対応を開始した。
ポルカドット公式から警告も
Huobi Globalは取引を開始するが、Polkadotは、現在はDOTの送金は技術的にも法律的に行えないとの声明を出している。現在取引所で取引されているDOTは、プロジェクトを主導するWeb3 Foundationが正式に承認したものではないとして、取引所が提供する取引を行うことは、リスクが生じる可能性があると警告を促した。
DOT transfers are not enabled yet. Allocations of Polkadot tokens are technically, legally non-transferable at this time. Any DOTs currently trading on exchanges are not sanctioned by @web3foundation. Participating in these trades puts you at severe risk of fraudulent activities.
— Polkadot (@Polkadot) July 16, 2020
Huobi GlobalもDOTの引き出し開始ついては、改めてアナウンスするとしており、取引にはリスク等の情報を明確に把握した上での参加が必要となりそうだ。
参考資料 : Huobi Global
画像はShutterstockのライセンス許諾により使用