MUFG、独自デジタル通貨を20年度下期に発行へ

Blockchain
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三菱UFJの「coin(コイン)」が遂に

三菱UFJフィナンシャル・グループが開発する独自のデジタル通貨「coin(コイン)」が2020年度下期に発行される予定だ。亀沢宏規 社長が毎日新聞などの取材 に答えた。

まずは、共同運営先のリクルートサイトである「ホットペッパーグルメ」や「じゃらん」の加盟店舗にて、スマートフォン決済を始める予定。利用者が「1コイン=1円」のレートで、消費の支払いや個人間送金に利用できるほか、円に換金して銀行口座へ入金する仕組みも整える。

coin

デジタル通貨「coin」は、三菱UFJが実用化に向けて開発を進めてきたデジタル通貨で、ブロックチェーンを利用することが特徴だ。

2018年発表当初、「MUFGコイン」の名で公表された当該デジタル通貨であったが、2018年10月に「coin」に改名。外部企業のオリジナルコインの発行も視野に入れたカラードコインサービスとして応用化にも対応した。

発行日については、2019年後半に発行する予定を発表していたが、銀行法の制約などもあり予定日が遅れが生じていた。

目的

coin発行の目的と用途は、仮想通貨の特徴であるP2P取引のみならず、キャッシュレスの対応や、IoTを前提とした電子決済、会計に当たる割り勘のほか、加盟店による特典も決済時に付与されることといった機能が、発表当時の資料で紹介された。

まずは、金融サービス領域で共同で事業運営する合弁会社を設立したリクルートと、スマートフォン決済の領域から事業展開を行う。

キャッシュレスとデジタル通貨

みずほが手がけるJコインやSBIが手がけるSコインなど、銀行が手がけるデジタル通貨や、「〇〇Pay」といったキャッシュレス決済システムが乱立するなかで、リクルートとの協業を踏まえた幅広い利用シーンで差別化する狙いが窺える。

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

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