アルト好調の仮想通貨市場も一服
10日の仮想通貨市場は、ビットコインが反落。9日夜から10日未明にかけて、100万円から98.3万円まで2.7万円幅下落した。
ビットコインはもみ合いで始まった米株式市場でダウ工業株30種平均の値動きに同調。テザー裁判で、NY司法当局の管轄権が認められる進展があったことや、ステーブルコインの資金凍結事例が相次いだことなど、USDT関連のニュースも嫌気した。
ビットコインとの相関を強めるNYダウは9日、前日比361ドル19セント(1.4%)安の2万5706ドル09セントで取引を終えた。
米国では8日に1日当たりの感染者数が過去最多となるなど、新型コロナウイルスの感染が急拡大しており、経済正常化が遅れるとの懸念が強まった。
アルト市場も一服
また、昨日まで好調に推移したアルト市場もビットコインの下落で一服、全面安の様相を呈している。
アルトコイン市場は、DeFi銘柄やDOGEコインの高騰を契機とした小規模アルトにも資金流入するなど、約1週間に渡って市場規模を拡大していた。
アルト市場の復調で、ビットコインの仮想通貨市場シェアを示すドミナンス(支配率)は一時、「64.1」まで低下。DeFi銘柄のCOMPやLINKなどのアルトコインを中心に循環物色が行われたほか、直近では草コインの先行指標とされるDOGEや、長らく低迷していた時価総額3位のリップル(XRP)が急騰するなど、アルト市場が活況を取り戻しつつあった。
米大手仮想通貨ファンド「パンテラキャピタル」は、アルト市場が2021年にかけて本格始動する可能性を指摘していた。
仮想通貨市場ではビットコインドミナンス下方ブレイクに伴い2017年アルトバブル再来の兆候が確認された。6月以降のCOMPやLINKの高騰にはじまり、直近ではDOGEやリップル(XRP)も急騰。イーサリアムが大規模ブレイクアウトを示唆している。
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