ビットコイン、ハッシュレートが過去最高値
前回比「±0%」で終えた7月1日の難易度調整からビットコインのハッシュレートが急上昇している。
難易度調整から7日経過した時点で、24時間平均ビットコインハッシュレートが126EH/sを記録し、過去最高値を更新した。(Blockchain.com)
ビットコイン半減期前の駆け込み需要を背景とした5月11日の高値を上回った。直接的な収益減となった半減期を経て減少したハッシュレート値を回復、適者生存競争に勝ち抜いたマイナーも事業規模の拡大に動いている。
これらの動きを経て、8日のビットコインネットワークは、ブロックの24時間平均生成時間が8.26分で推移。5日後の13日に予定する次回難易度調整は予想値で+7%強の難化で推移している。
ハッシュレート回復の背景は
ビットコイン半減期から1ヶ月半経過した7月現在、ビットコインの市場価格は100万円で取引されている。これは、半減期が完了した5月12日比で+6%の水準と概ね同水準の価格で推移していることを示すデータで、ハッシュレートの急反発を価格の上昇が下支えしていないことを裏付けている。
マイナーの報酬は、半減期でマイニング報酬は12.5BTCから6.25BTCに減少しており、1年間では約328,500BTCの新規発行量が減少した計算となる。円換算では3285億円の減収だ。
ハッシュレート上昇の背景はなにか?
- 中国地域でマイニングのコストを削減:豊水期
- ビットメイン等の採掘効率の高いマイニング機器出荷および新型モデルのリリース:S19 ProやT19など
- 新規業者の参入:バイナンスプール等
- コロナ危機に伴う採掘需要の増加
- 中国マイニング機器メーカーEbang、米ナスダックへ上場
- Bitfury、日本でマイニングファンド立ち上げ
具体的な理由は明らかではないが、5月以降に見られた新たな業界動向を見る限り、マイニング分野の活発な活動状況は明らかだ。
また、半減期前の水準から収益減の影響は受けていることが予想されるものの、損益分岐を大幅に下回るケースが少なかった可能性が指摘できる。半減期後の短期タームで警戒されたマイナーの売り圧力の懸念後退に繋がる点も、市場を後押ししそうだ。
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