CMEのビットコイン窓価格
CME(米シカゴ・マーカンタイル取引所)のビットコイン先物で、新たな「窓(ギャップ)」が確定した。先週末の終値9,125ドル(981,311円)に対し、始値が9,100ドル(978,623円)となり、25ドルの窓(ギャップ)で取引が開始した。
米ドル建9000ドル、日本円建てで100万円前後のレンジ相場で推移するビットコインは、6月末から極端にボラティリティが低い推移が続いている。米国時間金曜日(日本時間土曜日)に大幅変動することが多かった週末のビットコイン相場も約1ヶ月に渡って影を潜めている。
CMEの窓価格では、6月1日の35ドルを皮切りに、6月8日の10ドル、15日の135ドル、22日の10ドル、29日の75ドルと今回の25ドルを含め6連続で相場の週末変動率が低い推移が続いている状況にある。
CME 窓
24時間365日動くビットコイン(BTC)市場に対し、毎週金曜16:00(CST)から日曜17:00(CST)までが休場となるCMEのビットコイン先物は、その間に急騰・急落したケースで、CMEのチャート上にギャップが生じる「窓」を形成する。土日に価格が乱高下したケースで生じるギャップは、その後、窓埋めのアノマリーを意識した市場の値動きが度々確認されたため、市場が意識するポイントになる。
ビットコイン市場では、相場が急変動した今年2月以降、4回連続で窓埋めを意識した値動きが観測されており、週明けの相場では意識される材料になっていた。
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