MCOとTenXが全額返金
仮想通貨関連企業Crypto.comとTenXが提供するVisa仮想通貨デビットカードは26日より欧州にて利用不可能となった。顧客に資金の全額返金(100%)を行うと発表した。
その背景は、イギリスの金融庁(FCA)が26日、それらの仮想通貨デビットカードを発行するWirecard Card Solutions(WCS)に業務停止命令を下したことだ。
Wirecard Card Solutionsはドイツ大手フィンテック企業ワイヤーカード(Wirecard AG)の子会社で、ワイヤーカードは25日、19億ユーロ(約2280億円)の現金行方不明に関する「不正会計疑惑」で、破産手続きの開始を裁判所に申請。また、ドイツ検察当局は23日、同社の前CEOマークス・ブラウンを市場操作の疑いで逮捕した。
FCAの命令の影響で、Crypto.com社は顧客がカードを利用するのが不可能となっていることをSNSで伝えた。顧客の資金に関して、「資金はすべて安全で、48時間以内に利用者の仮想通貨ウォレットに資金が全額戻される」と説明している。
また、次期カード発行企業に関して、Crypto.comのCEOは現在新たなベンダーに移す準備をしているとも明かした。
Update: For all Europe / UK MCO Visa Cards, all credits have been processed successfully to cardholders’ crypto wallets equivalent to the fiat balances held on the cards.
— Crypto.com (@cryptocom) June 26, 2020
TenXも公式SNSでワイヤーカードの件が原因でカードの利用が停止されたと発表。顧客の資金が保証されており、ウォレットのサービス自体も通常通りに使えるという。
TenX would like to make clear that all of our customer’s crypto and fiat balances are maintained by TenX and not Wirecard. We will keep you up to date on any important information and changes. As of now, this issue has no impact on our operation.
— TenX (@tenxwallet) June 26, 2020
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