「ビットコインは13000ドルのレジスタンスに」米ブルームバーグアナリスト

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BTCブレイクアウトか

26日、ビットコインは現在9100ドル帯を推移中。

出典:TradingView

米ブルームバーグのアナリストMike McGloneは、ビットコインが次のブレイクアウトに向けて狭くなるレンジ内で推移し、まもなく1.3万ドルのレジスタンスまで上昇する可能性があると予測した。

特にボラティリティ(価格変動幅)が低下し、インジケータと利用されるボリンジャーバンドで上値と下値の幅が過去最大に収縮しているという。

ボリンジャーバンドとは

ボリンジャーバンドは、移動平均線と標準偏差で構成されており、移動平均を表す線とその上下に値動きの幅を示す線を加えた指標。「価格の大半がこの帯(バンド)の中に収まる」という統計学を応用している。(マネックス証券参照

McGloneは、ボリンジャーバンドで6500ドル~1.3万ドルが重要なレンジとなっており、6500ドルを下回らないことが鍵となると説明。

グラフ(下図)が、260日の移動平均線(青)で上向きとなっている。これは2019年の最高値と2020年の最安値を水準とする。

これらの前提で、ビットコインがこの範囲から出れば次のレジスタンスは1.3万ドルとするのが論理的だ。当然、ボリンジャーバンドの下値=6500ドルを硬く守る必要がある。

出典:Bloomberg

金と類似

さらに、McGloneは、金(ゴールド)のボラティリティに対するビットコインのボラティリティの相対的な数値が2017年のバブル相場以来最低水準となっていることも指摘。

260日間のボラティリテで、ビットコインは金の約4.4倍。2017年4月以降の最も低い数値だ。これまでの平均値は6.4倍で、2011年のピーク時は12.2倍にも及んだ。

先日のブルームバーグのレポートで、ビットコイン市場が今年強気相場に転じ、2017年の最高値=約2万ドルを突破し、2.8万ドルにまで上昇する余地があると論じていた。

上昇要素:GBTCと金

レポートで、2.8万ドルにまで上昇できる複数の要素が紹介された。

まずは、グレースケールのビットコイン投資信託GBTCのシェア拡大を取り上げた。シェアの拡大は機関投資家や大口投資家からの需要を反映しているとした。

5月にグレースケールの公開した運用資産表によると、過去3ヶ月で新規発行されたビットコインの約34%に相当する数を買い増ししており、シェアの拡大が続く。また、最新のデータによると、グレースケールは先週から、さらに19,879BTCを購入し、現在管理するビットコインが約40万BTCにまで増やした。全供給量の約2%に及ぶ規模だ。

アナリストのKevin Rookeの試算によると、仮に1日あたり1190BTCの購入ペースが続けば、グレースケールは2021年1月までにBTC供給量の3.4%を保有し、2024年の半減期までに10%を保有することになる。

金との関係

GBTCとの関係以外にも、金の価格上昇もビットコインの追い風になると、ブルームバーグのレポートで指摘された。

出典:ブルームバーグ

金は今年、1700ドルをサポートラインとして足元を固め、新型コロナの影響でリスクオフ資産とする需要高が続くとの見通しを示した。

6月24日に、金先物は7年ぶりの高値を更新し、1782ドルを記録した。

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