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検事交代がSECにも影響か
米国のWilliam Barr司法長官は19日、ニューヨーク州南地区のBerman検事が辞任し、SEC長官のJay Claytonがニューヨーク州南地区検事の後任として就く方針を発表した。
トランプ大統領の選挙活動をめぐる犯罪について調査を行ってきたBerman検事は、この辞任報道を一時否定していたが、最終的に自ら辞任を発表した。このことを受け、トランプ政権からの圧力を受けたとの見方が優勢となり、米国ではBarr司法長官への非難の声も噴出した。
Berman検事の代行を務めるAudrey Straussは、すでに内部向けに司法の独立を守る姿勢を示している。
次期SEC長官の候補は
SEC長官のClaytonが後任検事として承認されるのかどうかについては、トランプ大統領とも比較的親しい間柄との見方があるため、連邦議会上院での野党からの反対が予想される。Claytonに検察官としての経験がないことも一部から問題視されている。
Claytonが職を交代した場合、次期SEC長官の人事は、仮想通貨業界にも影響を及ぼす問題となる。この点についてノボグラッツは、「SECの審査で申請が却下され続けている『ビットコインETF』の審議が前向きになり得る好機とみる。
SECコミッショナーとして続投が予定される、”クリプトママ”の愛称で知られるHester Peirceを次期長官候補の一人として推す声もある。Peirceは、Clayton長官のもとで行われてきた過剰なまでの仮想通貨規制について、「規制当局の範疇を逸脱している。成長産業のイノベーションを妨げる。」などと批判してきた。
ノボグラッツは楽観姿勢
ビットコイン強気派のノボグラッツは、米CNBCのインタビューの中で、「今のビットコインが1万ドルを超えなければ、むしろ驚く」とコメント。以前よりも上昇する要素が十分に揃っていると主張し、2万ドルも視野にあるとした。
ノボグラッツは、新型コロナの感染拡大でビットコインは特に経済的恩恵を受けていないとの指摘に対しては、ビットコインは金(ゴールド)と同じように「価値の保存手段」の機能を果たしていると反論。連邦準備制度理事会による過去最大規模の金融緩和策を背景に、上昇する準備を整えていると強調した。
参考:CNBC
画像はShutterstockのライセンス許諾により使用
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