分散型金融CompoundのガバナンストークンCOMP、大手BitGoでカストディ対応

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新トークンCOMP

大手分散型金融(DeFi)のCompoundが発行するガバナンストークンCOMPは機関投資家向けのカストディ業者BitGOの対応銘柄となった。

Compoundは、仮想通貨マーケットとして機能する分散型オープンソース・プロトコルで、貸し仮想通貨の利息収入やローン組成などを可能にするプラットフォーム。

COMPのカストディサービスにおいて、機関投資家規模ではBitGO社は対応を発表した有数の企業となった。他にコインベースカストディも対応している。

Compound社は16日に、Compoundのプラットフォーム利用者に初めてCOMPトークンの配布を開始した。初配布に伴い、アトミックスワップ(DEXの一種)のUniswapがETHとのトークン交換対象銘柄とするほか、中華系仮想通貨取引所MXCもCOMPの上場を行なった。

初日の配布・上場に際し、COMPはMXC上で初値である3ドル(USDT建て)から一時500ドルにまで暴騰し、+160倍高を記録。執筆時約57ドルで推移している。

出典:MXC

また、DeFiプロトコルにおける銘柄として、時価総額で元一位だったMakerDAOのガバナンストークンMKRを抜いて首位にもなっている。

出典:DeFiMarketCap

COMPトークンとは

Compoundの公式説明によると、COMPはイーサリアムのトークン規格ERC20の銘柄で、Compoundプロトコルのオンチェーンガバナンス権を目的とする。いわゆる投票権(vote)だ。

ガバナンスのプロセスとして、COMP保有者からの直接投票のほか、COMPを保有していないユーザー(そのアドレス)に委任することも可能で、管理運用の柔軟性および複雑性を持つ。

Compoundは既存の一部のDeFiプロジェクトと異なり、COMPトークンを売却するというICO資金調達を行なっていない(コインベースベンチャー等が出資元)。そのため、COMPはプラットフォームを利用するユーザーに配布する形で市場に放出する。COMPを保有するステークホルダーが会社の経営者に変わって、プロトコルの管理者となり、様々な提案を採決する仕組みだ。

初回目となった16日の配布を含め、毎日計2880 COMPがCompound上の8つのレンディング市場に充てられる。COMPをリアルタイムで受け取るのは、それぞれのレンディング市場で利息を貯めているユーザーだ。8つのレンディング市場は、ETH、DAI、USDC、USDT、BAT、REP、WBTC、ZRXの銘柄の貸し仮想通貨マーケット。

発表によると、今後4年間で計420万COMPを配布する予定で、COMPリザーブの42%に当たる。

参考:Compound

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

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