CFTC会長、規制の「官僚主義」が仮想通貨の発展を阻害 

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仮想通貨はルールよりも原則

米商品先物取引委員会(CFTC)のHeath Tarbert会長は、仮想通貨(暗号資産)の規制にあたって留意するべき点を指摘した。

15日のハーバード「ビジネスレビュー」に掲載されたTarbert自筆のコメント記事で、デジタル金融市場において具体的なルールではなく、より包摂性のある原則(プリンシプル)を規制作りの基礎とすることを提唱した。

ここでいう原則ベースとは、イノベーションとマーケットでの規制改革を常にリードするために、赤いテープといった官僚主義または不必要な規則を無くすことで、具体的なルール決めは日進月歩のイノベーションに追いつかず、「適用期限」も切れやすいと指摘した。

一方、原則ベースの規制アプローチは、柔軟性を持つ方法で具体的なルールがもたらす抜け穴などのデメリットを埋められる利点もある、と補足した。

このように説明した上で、最も原則ベースに当てはまる規制対象の1つは、未だ新しい領域にある仮想通貨・デジタル市場を含むフィンテックとして、このように語っている。

デジタルアセットやブロックチェーンなどの新しいフィンテック領域は、原則ベースに適用する分野だ。私の意見では、米国がこの分野でリードしなくてはいけないため、具体的なルールで発展を縛り付けるべきではない。

Tarbert会長は前任者のGiancarlo会長に続き、仮想通貨・ブロックチェーン分野に支持する姿勢を示すトップの規制者だ。昨年の米メディアの取材時にも、仮想通貨デリバティブ商品(先物やオプション等)を原則ベースで規制することで、投資家から資産に対する信頼が向上するメリットがあると説明した。

参考:ハーバード大

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