アメリカ国立科学財団が支援、デジタルドルの開発に仮想通貨技術取り入れ

Blockchain
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デジタルドルの開発に資金援助

科学技術の振興を目的とする連邦機関のアメリカ国立科学財団(NSF)は、デジタルドルを開発するブロックチェーンスタートアップKRNCに22.5万ドルの資金提供を行ったことが分かった。

KRNCは支援金をもって、デジタルドルの構築に仮想通貨の特性を導入することに努める。導入するメリットとして、ビットコインなどの仮想通貨を購入しなくてもデジタルドルだけでdAppsを使用することも可能になるという。

NSFは外部の専門家によるプロジェクトの評価を行い、知識面でのメリット、商業的な可能性を評価し、研究開発助成金の提供を行ったと説明されている。

資金を提供したNFCは1950年設立の歴史ある機関で、幅広い分野の大学での研究や少人数のプロジェクト等に資金を提供しており、資金提供を受けたなかから多くのノーベル賞を輩出している。

独自アルゴリズム、PoB

KRNCは独自の技術Proof-of-Balanceを採用。PoBはバイオミメティクス(生物の仕組みなどを観察し、着想を得て新しい技術を開発する手法)によって、動物間のコミュニケーションを障害耐性のある分散型システムに応用しようとするもの。

また、ビットコインなどが採用する既存のアルゴリズムにバイオミメティクスによってコスト非対称性を導入すると、従来よりはるかに信頼性、スピード、スケーラビリティが向上する(4000倍と説明)としている。

つまり、悪意のあるネットワーク参加者が資金力で優っていたとしてもブロックチェーンのセキュリティを維持できるという。

デジタルドル、競争活発に

デジタルドルに関する動きは、ライバル中国に遅れを取っているという認識もあり、今年に入り活発化しているといえる。

「デジタルドル財団(Digital Dollar Foundation)」は今年の5月にデジタルドルのホワイトペーパーを発表、それに関連してデジタルドルの公聴会も国会で開催されており、デジタルドルという概念は次第に認知度を高めている。

フェイスブックのリブラを含めて、複数の団体によるデジタルドル構想が進められる中、どのプロジェクトが生き残るのか、注目する必要がある。

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