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リップルのクラウドサービス、ブラジルの銀行が採用
ブラジルのレンディメント銀行が、リップル社が新たに展開するリップルネットクラウドを利用する初めての銀行になったことがわかった。
リップルネットクラウドは、リップル社が5月末に開始したクラウド基盤の決済ソリューションのことで、採用したレンディメント銀行はリップルネット上で稼働させるサービスをクラウドベースに移行させる。
発表によると、リップルネットをクラウド化させた新サービスでは、従来のハードウェアを用いるオンプレミス型と比較して導入や管理コストを大幅に削減することが可能になる。企業側は、ハードウェアや専属スタッフの業務コストを削減することで、顧客により安価な送金サービスの提供を行うことができる利点がある。
導入コストの削減は、新規にリップルネットに加入する企業が、従来比で5週間ほど短縮してリップルネットの活用まで行うことができる。仮想通貨XRPを利用するODLをオルタナティブ決済手段として導入しやすくなるメリットも特徴の一つだ。
ブラジルとリップル社
ブラジルは、リップル社の事業拡大計画の重要な地域で、2019年に南米進出の第一段階としてオペレーションを展開している。
進出当時からリップルネットを利用する金融企業は10社を超えており、今回クラウド移行を決めたレンディメント銀行もその一行だ。
リップル社は、南米地域に進出した主な理由として、国債送金に係る送金コストと時間の問題がある。国際送金の決済時間のほか、決済が失敗する可能性がある不確実性、少額の大量決済を行う際にコストが嵩む問題など、送金システムへの課題が浮き彫りになっていた点を指摘している。
同社は当時、リップルネットのもつ高速性・確実性・低コスト・アクセス性を活かし、課題解決を目指すとして、ブラジルの事業展開を開始した。
画像はShutterstockのライセンス許諾により使用
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