コインベースカストディ、仮想通貨テザー(USDT)に対応 機関投資家からの需要か

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Coinbase Custodyにテザー

コインベースカストディ(CCI)が人気ステーブルコインテザー(USDT)をカストディ対象に追加したことを発表。

テザーは複数のブロックチェーンで発行されるバージョンがあり、Omni版のほか、イーサリアム、アルゴランド、トロンも存在する。今回サポートするのは、最も利用されているERC20バージョンのUSDTだ。

テザーの発行数は今年に入り急増。多くのグローバル取引所において米ドルなどの代替手段として利用されている。また、現存のステーブルコイン銘柄でドミナンスが最も高い。

特にERC20版テザーはほかのテザーよりも利用率が高いようだ。先日データサイトFlipside CryptoはERC20版テザーが4月以来一度もバーン(焼却)されていないと指摘。この指摘を受け、テザーCTOのPaolo Ardoinoは、「ERC20版USDTへの需要が最も高いため、米ドルへの還元が行われたあと、それらのトークンをバーンするのでなく、流通しない在庫として保管している」と説明した。

コインベースカストディは機関投資家・大口に特化したカストディサービスで、上述した背景から、ERC20のUSDTをサポート銘柄として追加した理由が読み取れるだろう。

米最大手取引所コインベース傘下に置かれるコインベースカストディは今年1月に仮想通貨カストディを行うヨーロッパ法人、Coinbase Custody International Inc.をアイルランドのダブリンを拠点として立ち上げた。理由は米国の規制や税法の不明確なところにあり、欧州を拠点とすることでグローバル事業をよりスムーズに進められる狙いとみられる。

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

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