中国四川省、仮想通貨のマイニングを禁止か 強制力はないとの見方も

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四川省がマイニングを禁止か

中国四川省の地方当局が、仮想通貨(暗号資産)のマイニングの禁止を示唆する通告を行ったことが分かった。

本通告は四川省の財務管理者が従属する機関に出している。通告の中で、当該地域の水力発電事業を行う企業に対し、マイニング企業の招致を即座に中止し、データセンター企業がこれからマイニング業務を行わないように呼びかけた。中国では、マイニングファームなどが「データセンター」と呼ばれることが多い。

通告に従わない場合、地方当局は違法企業に対する調査を行うように人民政府に勧めると説明。また事業の禁止や罰金などの行政措置を行うとも述べ、最終的には人民裁判所に引き渡し、強制執行を行うと主張している。

四川省はビットコインのハッシュレートの約10%を占め、中国で2番目にマイニングが盛んだいうデータもある。その地域で実際にマイニング事業が禁止されるかは現時点では不明確だ。

四川省はこれから雨季を迎え、水力発電によって電力供給が増加することから、マイナーの電力コストが低下する可能性がある。今回の通告が明らかになった一方で、4月には四川省の雅安市の地元政府が、電力が余ることを懸念し、ブロックチェーン企業に協力を要請していることが分かっている。

心配無用か

TheBlockの情報筋によると、今回の通告は強制力はない可能性があるという。そのため今後も通常通りマイニングが行われるだろうと予想。しかし四川省のマイニングファームは電気代が安いため、支援金がもらえなくなる可能性があるとも述べた。

また中国事情通のDovey Wan氏は中国のマイニング禁止令について、政府の狙いは税金だと説明。マイニングを問題視しているのではないと述べている。また今回の通告に関係する内容として、地域単位だと政策が異なるのが通常だなどと説明し、中国のマイナーはマイニング禁止令には動じないとツイートした。

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

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