FTX.USの初買収
グローバル大手暗号資産(仮想通貨)取引所FTX傘下の米国向け取引所FTX.USは31日、米仮想通貨デリバティブ取引所LedgerXを買収することを発表した。
買収の手続きは10月に終了する見込みで、買収額は明かされていない。
LedgerXはニューヨークにある、仮想通貨デリバティブ取引を提供する企業で、CFTC(商品先物取引委員会)からデリバティブ提供の許可を取得している。
現在、LedgerXはビットコイン(BTC)のオプション取引(Bitcoin Mini Options)、スワップ取引(Bitcoin Mini Swaps)、および「受渡し決済」の先物も提供している。
FTX.USはLedgerXを買収することによって、今後先物やスワップ、オプションを提供する予定。FTX.USのBrett Harrison社長は取材で、「仮想通貨デリバティブには、個人及び機関投資家による需要が非常に高い」、「LedgerXを買収することは、ライセンスを一から取得してから市場に参入するより容易になるのだ」、と語った。
FTX.USは本家FTXと異なって、デリバティブ取引を提供していない。
We are excited to announce that FTX US is acquiring LedgerX!
We look forward to partnering with the @LedgerX team to offer CFTC-regulated crypto derivatives to the US market. pic.twitter.com/6VgH4psaL5
— FTX – Built By Traders, For Traders (@FTX_Official) August 31, 2021
FTXブランドは最近プレゼンスを増している。先日、FTX.USが名門大学カリフォルニア大学バークレー校の「カリフォルニア・メモリアル・スタジアム」にある競技場の命名権を獲得していた。
また、本家FTXでは、ハッキング被害を受けたLiquid Globalに130億円(1.2億ドル)の融資を提供し、今後の業務提携等を含めた協議を開始したといった事例もある。