Polygonで手数料削減へ
米暗号資産(仮想通貨)取引所コインベースは、L2ソリューションのPolygon(ポリゴン:Matic Network)を統合する方針であることがわかった。CoinDeskが報じた。
導入日は定かではないが、コインベースは送金手数料と処理時間の削減を目的にしているという。
Polygonとは
イーサリアムのスケーラビリティ問題に取り組み、補助するための開発フレームワークを提供するプロジェクト。
イーサリアムと互換性があるサイドチェーンで、PoS(プルーフ・オブ・ステーク)を採用した「Polygon PoS Chain」などのソリューションを提供している。
実装されれば、ユーザーは出金時に直接Polygonネットワークを選択できるようになり、手数料の大幅削減と送金速度の向上が期待できるという。CoinDeskに答えたPolygonの共同創設者Sandeep Nailwal氏は、「コインベースのUXが改善されることになる」とコメントした。
Polygon導入進む
今年7月には、コインベースが提供するウォレット『コインベースウォレット」やグローバル最大手のバイナンスも、Polygonネットワークへの対応を開始した。
NFTやDeFiの利用が急増することでネットワーク手数料が高騰するイーサリアムのメインネットでは、先日ロンドン・ハードフォークが実装されたものの、構造上高止まりしやすいGas代は、依然としてユーザーの悩みの種となっていた。
その一方、イーサリアムからPolygonへのトークン移動は即時完了するが、Polygonからイーサリアムへ出金する場合は数日かかることがあり、課題面も残っているとの指摘もある。
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