バンカメに続く事例
米金融大手ゴールドマン・サックが欧州で取引される仮想通貨ETP(上場取引型金融商品)の清算およびセルトメントサービスを提供していることが新たにわかった。CoinDeskが2つの情報筋の内容として報じた。
21日、バンカメ(Bank of America)も同様なサービスを提供していることが報じられており、大手金融の参入事例が相次いで明らかになっているようだ。
ゴールドマン・サックによる清算(クリアリング)とセルトメントの対象は、それらのETPを取引する一部の欧州ヘッジファンド。従来の枠組みを通じて、ヘッジファンドはゴールドマン・サックのプライムブローカーサービスから仮想通貨ETPへアクセスしていることが示される。
また、現在はヘッジファンドによる利用に限られているが、ゴールドマン・サックが内部レビューを行い、今後より多くのクライアントにも幅広く提供していくという。
ゴールドマン・サックの仮想通貨ETP関連の報道は今回が初めてではない。今年の2月にも、ゴールドマン・サックスやJPモルガンなどの大手金融機関が21Sharesが提供する仮想通貨ETPへのアクセスをクライアントに提供していることはブルームバーグに報じられた。
ETPとは
ETP(上場取引型金融商品)は、上場投資信託(ETF)、上場投資証券(ETN)、コモディティ上場投資信託(ETC)など、取引所に上場し特定の指標の値動きに連動する運用成果を目指す金融商品の総称。(野村証券引用)
現在、欧州ではさまざまな銘柄の仮想通貨ETPが取引可能になっている。ビットコイン(BTC)やイーサリアム(ETH)のほか、カルダノ(ADA)やXRP(リップル)、ソラナ(SOL)、ポルカドット(DOT)のETPもドイツやスイスの証券取引所に上場している。
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