Crypto.comがマルタの金融ライセンス取得、仮想通貨プラットフォームでは初

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Crypto.com、マルタからライセンス取得

香港を拠点に暗号資産(仮想通貨)取引所や決済サービスなどを提供するCrypto.comは12日、欧州マルタ共和国のマルタ金融サービス庁(MFSA)から第3種仮想金融資産(VFA)ライセンスを取得したことを発表した。仮想通貨プラットフォームが同ライセンスを取得するのは初の事例だ。

ライセンスの詳細

マルタ共和国は「ブロックチェーン・アイランド」と称されており、ブロックチェーン技術を自国の戦略に取り込むなど、欧州でも仮想通貨規制を明確化している数少ない国の一つ。大手仮想通貨取引所など、多くのブロックチェーン企業がマルタ島に拠点を置いている。

今回取得したライセンスは投資家保護や金融市場の一体性、および金融の安定性を保証するフレームワーク。Crypto.comは欧州連合(EU)から認可された仮想通貨サービスプロバイダとして厳しいセキュリティ、ガバナンス、そしてコンプライアンスの基準に定められることとなった。

第3種VFAライセンスを取得した金融機関は、以下のサービスを行うことができる。

  • 仮想通貨注文の代行
  • カストディやノミニー(名義人)制度
  • アカウントの取り扱い

ライセンスの正式な取得に際して、Crypto.comの創設者でもあるKris Marszalek CEOは以下のようにコメントした。

我々は長らく、完全に規制された事業を構築することが、世界の仮想通貨への移行を加速化するベストの方法だと考えてきた。

MFSAから第3種VFAライセンスを取得する初のグローバルな仮想通貨プラットフォームとなったことは、仮想通貨業界全体にとっても大きなマイルストーンだ。

弊社は規制コンプラにおいて業界をリードし、EUにおける消費者の安全と保護の確保を誇りに思うとともに、事業を展開する全ての国でライセンスを確保することを望んでいる。

Marszalek氏のコメント通り、Crypto.comは規制に準拠した形での仮想通貨取引所や決済サービスを提供している。Crypto.comは20年11月には、オーストラリアの金融サービスライセンス(ALFS)も取得した。

公式ブログでも「該当する地域および国際的な法規制への継続的な義務の遂行は、Crypto.comが世界中でユーザーの仮想通貨と法定通貨を保護しつつ、安全で規制に準拠した仮想通貨取引の環境を提供する」とコンプライアンスを重視する姿勢を強調した。

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

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