地球環境に配慮した「ビットコインETF」誕生──カナダの資産運用企業が提供開始

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地球環境に配慮したビットコインETFが誕生

カナダを拠点にする資産運用企業「Ninepoint Partners LP(以下、Ninepoint)」は10日、地球環境に配慮したビットコイン(BTC)上場投資信託(ETF)の提供を開始したことを発表した。

今までビットコインファンドとして提供していた金融商品を、投資家の許可を得た上でETFに変更。この金融商品の取引に関連して排出される二酸化炭素などの「温室効果ガス」の量を分析し、それを相殺する活動に運用管理手数料を利用するという。

 

Ninepointが、ETFになる前のビットコインファンドによるトロント証券所での取引開始を発表したのは今年1月。投資家が現物を購入・保有することなく、ビットコイン投資を行なうことができる仕組みだ。今回の発表では、ビットコインの需要が高まるにつれて、採掘(マイニング)が環境に与えるを影響を懸念する声が増えてきたと説明している。

 

Ninepointは、ETFに関する温室効果ガスの排出量を分析するために、CarbonXと提携したことも発表。CarbonXは排出量の分析に加え、カーボン・オフセットに関するサービスを提供している企業だ。

カーボン・オフセットとは、どうしても排出されてしまう温室効果ガスについて、排出量に見合った投資を温室効果ガスの削減活動に行うことなどで埋め合わせることを指す。Ninepointは、アマゾン川における森林保全プロジェクトをサポートするとしている。

Ninepointのデジタル資産部門でマネージング・ディレクターを務めるAlex Tapscott氏は今回、以下のようにコメントを寄せた。

ビットコインは資産として急速に成長しており、技術としても重要度が高まっている。

我々は持続可能な方法でビットコインを成長させるために、自分たちの役割を果たさなくてはいけない。

同社のビットコインファンドはETFに変更される前、3億ドル(約326億円)超を運用していたという。

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

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