Taproot、約半数マイナーが支持
暗号資産(仮想通貨)ビットコイン(BTC)のソフトフォーク「Taproot」に対応するためのアップグレードを既に半数近いマイニングプールが行なっていることがわかった。
TaprootはSegWit(Segregated Witness)以来となるビットコインの大型アップグレード。プライバシーの向上や、処理速度の改善が期待されており、マイナーが今月1日にリリースされたビットコインコアの最新バージョンに更新し、シグナルビットを採掘するブロックに含むことで、対応が起動される仕組みだ。
また、ビットコインは世界に分散しているネットワークであるため、現在はネットワークで合意形成を図る目的で3ヶ月の「Speedy Trial」(実装テスト)期間を設けている。8月頃までにマイナーの90%以上がTaproot支持を表明すれば、11月頃(ブロック高709,632時点)にTaprootが本格的に実装される予定。
Taprootのアクティベーション状況をトラッキングするサイトによれば、現在BTCマイニングプールの46%が支持を表明している。
5日時点で、支持を表明しているマイニングプールには大手AntPoolとF2プール、並びに1THash、Foundry USA、SushPoolらが名を連ねる。
一方、支持をまだ表明していないマイニングプールにはBinance PoolやSBI Cryptoなどが含まれる。なお、ブロック数だけ見れば、Taprootの実装率(シグナルビットを含むブロックの割合)は7%だ。
支持率が90%に達しなかった場合は、Taprootをアクティベートする他の方法が検討される予定だ。
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