親企業がさらに買うか
米暗号資産(仮想通貨)投資企業グレースケールの親企業DCGは、グレースケール社の提供するビットコイン(BTC)投資信託『GBTC』へ追加で投資する計画を発表。最大で約550億円の資金を追加で投じることができる。
DCG(デジタル・カレンシー・グループ)は今年の3月に初めてGBTCの購入計画を発表。当初は最大270億円分を購入する計画を公表した経緯がある。今回追加購入の金額と合わせると最大820億円相当の投資を可能になる格好だ。
4月30日時点でDCGは210億円相当のGBTCを購入していたことが判明している。
DCG(デジタル・カレンシー・グループ)は仮想通貨やブロックチェーンに特化した業界最大手のベンチャーキャピタルで、ポートフォリオ総額は約3.7兆円に及ぶ。
グレースケール社や仮想通貨メディアのコインデスクなどを傘下に持ち、コインベースやbitFlyer、Dapper Labsを含む、様々な仮想通貨関連企業やプロジェクトをポートフォリオに組み入れている。
GBTC購入の目的
DCGはGBTCを購入する目的に言及していないが、一般的にはGBTC価格の「マイナス乖離」を改善させるための動きと言えるだろう。
GBTCの価格乖離とは、二次市場におけるGBTCの取引価格と発行時の原資産(NAV)との価格の差。需給によってこの差はプラス乖離またはマイナス乖離になり得る。
2月末に初めて「マイナス乖離」に転じてその状況は今も続いている。CoinPost提携メディアThe Blockのデータによれば、現在の週間価格乖離は-10%だ。
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