東証1部上場企業がBTC保有へ
東証1部上場企業で、オンラインゲーム製作企業の株式会社ネクソン(NEXON Co., Ltd.)は28日、1億ドル(110億円)相当の暗号資産(仮想通貨)ビットコイン(BTC)を購入したことを発表した。
国内上場企業が、ビットコインを財務資産に組み入れるのは初めて。海外では、テスラやマイクロストラテジー、スクエア社など米上場企業が、大規模金融緩和に伴う「米ドル」のインフレヘッジを見据えたオルタナティブ資産として、ビットコインを購入・大量保有している。
ネクソンの発表によると、1BTCあたりの平均取得価額は約58,226ドル(6,446,183円)。計1,717BTCを保有したという。財務資産割合とは全体の2%未満で、米ドル、韓国ウォンの外貨建て、日本円を含む現金及び現金同等物も保有している。
ビットコインの購入について、オーウェン・マホニー代表取締役社長は次のように述べた。
今回のビットコイン購入は、株主の利益を守り、そして当社が保有する現金の購買力を維持するための戦略を反映するものです。
現在の経済環境下において、ビットコインは流動性の高い長期的な安定資産であり、将来の投資における現金の価値を維持するものだと考えています。
株式会社ネクソンは、2011年12月に東京証券取引所第一部に上場したオンラインゲームの制作・開発、配信を手掛ける会社。『メイプルストーリー』や『カートライダー』、『アラド戦記』といった代表的なシリーズ作をリリースしており、グローバルにも展開している。
画像はShutterstockのライセンス許諾により使用