TIMEがビットコインに対応
米老舗ニュースマガジンの「TIME」がユーザーの購読で、ビットコイン(BTC)を含む複数の暗号資産(仮想通貨)による支払いへの対応を開始した。米国のニュースメディアにおける初事例とみられる。
約100年の歴史を持つTIMEは米時間19日に発表。仮想通貨取引所Crypto.comと提携し米国およびカナダのみで仮想通貨決済を可能にした。「Crypto.com Pay」が取り扱うすべての銘柄に対応。また、他の国への対応は今後数ヶ月で実現していくという。
Crypto.com Payは20以上の銘柄による決済が利用可能で、BTCやイーサリアム(ETH)のほか、CRO、USDC、TUSD、AAVE、BAL、COMP、CRV、DOGE、ENJ、KNC、LINK、LRC、LTC、MKR、REN、SNX、UNI、WBTC、XRP(リップル)、YFIも含める。また、Crypto.comのネイティブトークンCROを利用すれば、Crypto.comから10%の還元が受けられる特典がある。
さらに、The Blockの取材を受けたTIMEの代表者は、受け取った仮想通貨を保有し、現金に換金しないと説明。先日、仮想通貨投資企業グレースケールと提携し、ビットコイン・仮想通貨に関する説明動画のシリーズを共同で制作する発表を行った際も、報酬としてTIME側が今後受け取るBTCを財務資産として保有することが伝えられていた。
TIMEは仮想通貨決済の導入について、「我々のコミュニティを代表し、デジタル化を加速させることが実現するのはTIMEが常に新たな技術を採用し、Crypto.comのような革新的企業と連携した結果だ」と述べている。
TIMEはここ2ヶ月で仮想通貨・ブロックチェーンを取り入れる姿勢がより鮮明になってきた。先日、3つのTIME誌カバーによるNFTトークンのオークションをNFTマーケットプレイスSuperRareを通して行ったのがその一例だ。
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